忙中「忙」あり

 昨日の遠足も終わり、新たな気分で今日を迎えている。こう考えてみると、確かにあの遠足は我々の気分を大きく変える行事だったね。それほどにエポックメイキングな出来事だった。生徒たちにとってはなおさらだろう。クラスで一体となって臨む最後の行事である。はちゃめちゃに楽しんで「良し」である。ここから後は完全受験モードに入っていくのだから。
 さて、私の方も完全論文執筆モードに入りたいところだが、日々の授業と日々の業務が押し寄せる。これらの中をかいくぐって論文を書くのは至難の業である。やはり今までは、単に私の怠慢だけでなく、実際問題として忙しかったんだね。
 今日の授業は2コマ。どちらも現代文。しかし、どちらもテストの返却に時間の半分以上を使い、後半は教材の読み取りに入っていったけれど、どちらも中途半端だった。理数科の方は本文の音読だけで終わったし、文系の方は第1段の最初の問題を考えるための読み取りを進めただけだった。本文の本格的な読解になかなか入ることができない。
 そのうち、別の業務が入ってくる。今年、勤務校は120周年記念事業を控え、記念式典を行う。それが今月の20日なのだ。そのための準備作業が在職教員に割り振られ、私もその仕事の一部をこなした、というわけである。この後何日もこの仕事に拘束されるよりは、一度に済ませた方がよいと思い、担当者3人で数時間をかけて仕事を終えた。それは良かったのだが、自分の時間として使える時間の大半を失ってしまった。やれやれ。今日は授業は2コマしかなく、少しは論文執筆ができるかと思ったんだけれどな。まさに忙中「忙」あり、である。
 ともあれ、この忙しさを楽しむしかない。忙しい時ほど人間の脳細胞は活発に働く。かえってよい結果を生み出せるかもしれない。と期待して、この10月を過ごそう。