夏期講習の成果はいかに?

 3年生は今日、明日とマーク模試である。新潟市は35度くらいはあるんじゃないだろうか。目もくらむような暑さの中、生徒たちは冷房が効いている教室の中とはいえ、模擬試験に臨んだ。大変だったのは、その教室の外で問題冊子が足りないといっては廊下を走り回った、試験監督の私だろうか。いやはや、水の中に落っこちたかと思うくらいの汗をかいた。体力を消耗するなぁ。
 我々国語科の構想として、7月中にセンター形式の基礎問題集を生徒に渡した理由の1つがこの模擬試験である。つまり、7月中はセンター形式の問題集を使って古典の基礎・基本の徹底的確認をするよう生徒に指導した。そして、そのひとまずの成果を試すのがこのマーク模試だったのである。生徒は6月中に同じくセンター形式の模擬試験を受けている。古典の基礎・基本を徹底することによって、その6月の結果を少しでも改善させ、勉強の成果を少しは実感させようとしたのである。無論、勉強の成果などすぐに表れるものではない。それでも、多少は向上するのではないか、と期待したのである。
この構想で臨むならば、問題集を生徒に渡すのは前期中間考査が終わって直後、つまり7月の少なくとも第1週に渡すべきである。そして1ヶ月の時間を生徒に与え、じっくりと問題を解かせるべきである。何しろ与えたのは古典だけではなく、現代文の問題集も与えている。2冊合わせれば全部で40問の問題がある。1日1題やったって間に合わない。1日2題ずつのペースで取り組んでいかなければ、この模擬試験までには終わらないだろう。そして、自分自身も講習の準備で1日2題解いていったが、結構大変だった。生徒には、さらに文法やら語彙やら句法やらを復習させながら問題集をやらせるのだ。月初めに問題集を与えてさえ大変なはずである。
 しかし、そうした構想をぶち挙げておきながら、そのセンター形式基礎問題集を生徒に渡す時期が遅すぎた。実際に問題集を生徒に与えたのは7月中旬だった。第3週目。すなわち、夏期講習の1週間前くらいである。これでは到底この模擬試験には間に合うまい。夏期講習に出ていた文系の生徒はある程度古典については準備ができただろうが、理系・理数科の生徒はよほど日々の勉強を計画的に進めていない限り、この模擬試験には間に合わなかっただろう。ちょっと我々の見通しが甘かったと言わざるを得ない。
 もっとも、この模擬試験までに2冊の問題集全部を終わらせる必然性もない。私の感覚では、お盆前までにこの基礎問題集を終わらせればよい、と思っている。夏休み中に少しは記述式問題に取り組んだ方がよいだろうと思うからだ。記述式問題に取り組む必要のない理系・理数科の生徒は、夏休み中かけてこの基礎問題集に取り組んでも良い。要は、古典では基礎・基本をじっくり復習して自分のものにする、現代文では問題の解き方・考え方を自分なりに理解することが大切なのである。つまりは「メタ認知」を働かせることができるようになることが重要である。
 そんな意味でも、生徒の今日の模擬試験の手応えは気になるなぁ。特に文系の生徒はどうだったんだろうか?

研究日誌

 この夏休みは私個人の研究も進めていかなければならない。折に触れて研究日誌を残しておこう。
 今日は試験監督の合間に、「メタ認知の種類」の図をワードを使って写しておいた。三宮真智子の『メタ認知』の中に記載されている、メタ認知の2つの種類と働きの関係を分かりやすく示した図である。これを自分の研究の中に引用したいと考えていたので、自分でも作成しておいた。これでガンガン引用できる。
 夏休みが始まってはや1週間。その間、研究の面で進んだのはこれだけ。覚悟はしていたが、なかなか時間が取れないものだ。もっと時間をうまく配分しなければ。