今日はPTA総会

 日曜日は私にとって大切な日なのだが、残念ながら今日は勤務日。PTA総会が午後にあり、それに合わせて4限目を授業公開するのである。ここ数年、この授業公開には当たらなかったのだが、今年は大当たり。古典の授業を公開することになった。
 古典は漢文に入っている。「管鮑之交」である。今日の授業のテーマは次の4つ。

  1. 白文で本文を読むこと。
  2. 文章の背景を理解し、管仲と鮑叔の主君同士が敵対関係にあったのに、鮑叔は管仲を主君に推薦したのを知ること。
  3. 「終に」「遂に」の違いを理解すること。
  4. 鮑叔が、管仲からたびたび欺かれていたにもかかわらず、常に彼に対して善意で接し、愚痴を言わなかった理由を考えること。

 保護者の方が大勢来てくださった。廊下で聞いていた方を加えると20名弱くらいだろうか。その中で、生徒は実に良く活動してくれた。8分間ほど白文で読む練習をした後、教科書を閉じさせて白文のみで音読させた。生徒は少々不安げではあったが、ちゃんと最後まで読んでくれた。その後、背景説明をした。うーむ、今振り返ってみると不十分な説明をしてしまったなぁ。後で補足しなければ。そして、本文読解に入る。指名した生徒に読んで訳させる。これもOK。3番目の「終に」「遂に」の違いは、生徒が持っている漢文の解説書では不十分だったので、私が解説する。そして、4番目の鮑叔の行動についての理由を考えさせた。まず個人で考え、次に臨席同士で確認させた。2人の生徒に指名して、鮑叔が人格者であったということと管仲の才能が素晴らしかったという2つの見方があることを確認した。そして、生徒全員にどちらを指示するか挙手させたところ、鮑叔の方が少し多かった。なかなか生徒は本文を読んでいる。この本文の書き方では、鮑叔の素晴らしさを強調しているように思える。そうした筆者の意図を生徒は読み取っているのかもしれない。
 保護者の方に加えて、同僚や同業者の方が何人か、私の授業を見に行くと言っていたので余計緊張したが、授業が始まればほとんど普段どおりの授業ができた。ほっとした。
 続いてPTA総会、学年保護者会、学級懇談会の続く。私はそれらの会場整備や受付など、裏方の仕事をひたすらこなしていた。おかげで腰やら背中やらが筋肉痛になってしまった。本当に体力がなくて困ってしまう。