日月火水木金が見える日に

 今日は日月火水木金星が見える日だそうだ。勤務校の校長は面白い人で、朝会に時々興味深い知識を披露してくれる。今日の夕方、太陽(日)が沈んだ頃、月の近くに火星が見え、その下に木星と金星が見え、さらに西の空の地平線近くに水星が見えるそうだ。なかなか興味深いことである。そこで、今日は18時過ぎに帰宅し、我が家の屋上から西の空を眺めてみた。金星と木星はすぐに分かる。月を除いて一番明るく輝くのが金星である。火星は赤い星だから、これも何とか見つかった。水星は苦労した。地平線近くにある星といっても、私が見た時はまだ日没から間がなかったらしく、西の地平線はうっすらと赤くなっており、光が邪魔していたのだろう、わずかに小さく輝く星を何とか見つけることができた。おお、あれが水星かとなかなか感慨深かった。少し時間が経って、西の空の青が深まってくると、より一層良く確認することができた。
 古代の人々は飽きもせずに夜空を眺め続けたのだろうなぁ。惑星というものが他の星とは違った動きをする、ということをそう簡単には見つけることができないだろう。毎日観測を続け、同じ時間なのに今までとは違った動きをする星をいくつか見つけ、それで「惑」星と名付けるのだから。彼らも我々と(もちろん)同じように、何かの秩序や世界の意味を見つけようとしていたのだろうね。単に農作業などの時期を知る実用だけでなく。役に立つ知識も大切だが、役に立たない知識もやはり大切なものである。
 今日は、明日の卒業式のために様々に準備をする。式場の設営等、大きな準備があるが、それは1年生が担当するので、我々2年生はともかく校舎の大清掃を行う。とはいえ、それもそんなに時間がかかるわけでもなし、30分くらいで作業を終えた。午前中は私用のため、家に戻る。
 午後からは卒業式予行。そして採点をした。ようやく採点に没頭できる体制が整った。嬉しい限りだ。採点自体はしんどい作業だけれど、しかしそれに没頭できることは嬉しいことだ。
 本校の方針により、各教科で電子黒板を使った授業をするよう求められている。国語科は私がそれを行うことになった。県立教育センターとタイアップしてのことである。今日、指導主事より打ち合わせの電話があった。何とかなるだろうと結構気楽に考えているけれど、せっかく電子黒板を使うのだから、できればよい授業にしたい。何かアイデアはあるかなぁ。