インフルエンザとのレース

 今日も新潟市は雪! さらに15cmほど新しく降った。今日あたりで30cmくらいになっただろうか。久々のまとまった雪である。そんな中、家族がインフルエンザにかかっているので早く帰宅すると、今度は長男が発熱した。病院に連れて行くと、やはりインフルエンザA型だと診断された。これで6人中4人が発症した。次男は回復して今日から小学校に行ったし、三男は鼻水が出ているものの元気である。妻も熱が下がり、何とか動いている。さて、後残っているのは長女と私の2人だけである。私は来週の31日に大学院の授業で発表しなければならないのだなぁ。困った。私は発症していないものの、何となく喉に違和感があったり、お腹がかすかに痛んだりする。困ったなぁ。そもそも家族の世話等で時間が取れず、発表の準備が何もできていない。これまた困った。切ない毎日である。
 今日の授業は3コマ。古典は10組と2組、現代文は3組である。古典は「若紫」を快調に進めている。いよいよ若紫が登場し、彼女の「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを。」というあどけない言葉が語られる。生徒にも考えさせたように、確かに幼い発言ではあるが、しかしこのあどけなさをこそ源氏は愛したのではないか。しかもそれが、愛する藤壺の面影を宿した少女である。夢中になるのも無理はない。このあたりを生徒に考えさせ、味わわせたいなぁ。
 現代文は3組で、昨日の8組と同じようにジグソー学習もどきの方法で話し合いを行わせた。しかし、普段このクラスは特別な手だてを講じなくても活発に意見を交わすのだが、今日は今ひとつノリが悪かった。このクラスの場合、あまり凝りすぎるとダメかなぁ。だが、どちらの場合にせよ、話し合いに参加せずに黙っている者は数名存在する。今回のように各自が責任を持って話し合いをしないと、最初のグループに迷惑がかかるというプレッシャーをかけても、やはり話し合いで黙っている。結局、最初のグループへの帰属意識が希薄なんだな。だから、何とかこの時間をやり過ごせば、最初のグループへは自分だけで考えた結果を報告すればよい、ということになる。
 結局、課題の性質というよりも、グループにおける人間関係が話し合い成立の正否を握っているのだろうね。話し合い活動を授業に取り入れるためには、実は授業技術以外にクラス経営の視点が必要になる。だが、中等教育においては難しいね。授業は教科ごとに教員が変わる。その教員は自分が教えるクラスに対する経営には預かれない。自分が経営に関われないクラスで、人間関係がものをいう話し合い活動を行うのだ。なかなか難しい。
 そんな中、私が自宅を建ててもらった「松岡建築設計事務所」が会社整理に入った、と聞いた。確認したところ、昨年の11月15日に事業を停止したらしい。ホームページにアクセスしても何も表示されない。ブログは11月14日付で更新されていない。私の家の担当者の携帯に電話しても通じない。やれやれ、どうやら事実らしい。デザイン性の高い住宅を次々に建てていて、事業は順調に進んでいたと思っていたのになぁ。どうやら事業そのものの問題によるのではないらしいが。我が家もデザイン性の高い家で、よく外壁工事業者からモニターになって欲しいと話を持ちかけられる。そのおかげで冬季は寒くて仕方がないのだけれどね。そのため、今後のメンテナンスには大いに期待していたのだ。これまた、困ったなぁ。