アウトライン・プロセッサに難渋している

 今日の授業は2コマ。どちらも現代文、5組と8組での授業である。どちらも今年に入って初めての授業であった。すでに1月も半ばなのに、時間割の関係でこんなことも起こるのだね。もう1クラス、まだ授業が始まっていないクラスもある。それも明日あるのだけれど。
 現代文の授業は、『「である」ことと「する」こと』を音読し、語句について自己学習をさせ、その後で小テストを行った。8組ではグループで音読をさせ、グループで自己学習をさせ、その後で小テストを行った。その際、グループ全員が25点以上(満点は30点)をとるように、と呼びかけた。そのせいかどうか、8組の方が平均点が高かった。もっとも、この程度の差ではグループ学習の方が効果があるなどとは言えない。そもそもクラス間の差が最初からあった可能性を否定できないしね。
 今回の現代文は三角ロジックを使って文章を分析させようと思っている。そして、自分自身で三角ロジックを当てはめながら文章を分析してみた。ところが、なかなかこれが難しい。階層的三角ロジックの構造になっているのだろうと考え、各形式段落で三角ロジックの三要素に当てはまる部分を探していったのだ。だが、「主張」はすぐ分かるものの、それを支える「データ」と「理由付け」の部分が明確に指摘できない。これは実は予想されていたことだ。講演態の文章であるから、厳密な論理的構成になっていないだろうとは思っていた。だからこそ、分析の面白さがあるのだと思った。しかし、最初からちょっとハードルが高いなぁ。いきなり第1段落から「理由付け」の部分がないのだもの。そして、次の第2段落でも「理由付け」の部分を指摘するのが難しい。
 私でも手こずるのを、生徒ができるだろうか。いや、できる、と信じてやるのが良いのだろうね。そうでないと、授業の面白さがない。
 さて、今行っている研究のまとめのために、アウトライン・プロセッサを物色している。私のMacにはOmniOutlinerやTreeが入っている。もっとも、まだ試用版で、どれが使いやすいのか物色している最中だ。
 アウトライン・プロセッサが研究ノートを取るのに使えると知ったのは、下の本による。

マッキントッシュによる人文系論文作法

マッキントッシュによる人文系論文作法

いやぁ、こんな本がありましたねぇ。自宅の本棚にずっと埋もれていた本だ。初版で1995年刊行のものである。これを見つけ出して、少しずつ読んでいる。すると、研究ノートを取るのにアウトライン・プロセッサを使っているのだ。この本の中で使っているのは「More」というソフトウェアである。おそらく有名なものなのだろう。だが、残念ながら今から17年前の話である。現在、このソフトは存在しないか、MacOSXでは動作しない。
 そこで、アウトライン・プロセッサ渉猟の旅に出たわけだ。私がblogを読んでいる方々は「Tree」を愛用しておられる。そこで少し使ってみたのだが、上記の本に記載されているような使い方はどうもできないようだ。それとも、私のMacのOSが古い(未だにLeopardPanther)ので、最新版のTreeが使えないせいなのかなぁ。あるいは、上記の本で紹介されている研究ノートの作り方はあまり適切ではないのかなぁ。
 このように、アウトライン・プロセッサの選択に悩んでいます。