今年のセンター試験〈国語〉

 今年の国語はなかなか驚かされた。漢文に目新しい出題の仕方が2つも採用されていた。1つは表を使って比喩の対応を答えさせるもの、もう1つは本文中に紹介されている題名の漢詩を問題文中に出題し、現代語訳は示されているものの、その漢詩についての鑑賞を問うものであった。自分で問題を解きながら感動してしまった。こんな出題の仕方もあるんだ! と思った。
 全体として古典が難しかったのではないか。古文が、なかなか意味のとりにくい本文であり、和歌が6首入っていたが、その全ての解釈を問うものがあった。さらに現代文にも、選択肢の判断に時間がかかる問いが目立った。結果として時間配分が難しく、問題を解いている内に残り時間がどんどん足りなくなって、焦った受験生が多いのではないか。
 さて、いったいどんな結果になるんでしょう? 楽しみであるとともに、心配でもある。