「夕顔」の授業

 4組での授業。前回は魔物が夕顔の枕元にずっと潜んでいたことを確認したところで終わっていた。今日はそこから本文を短く区切って生徒に指名して口語訳させ、とうとう全部終わった。いやぁ、楽しみましたね。「夕顔」は素晴らしい巻だ。紫式部の天才性が存分に発揮されている文章である。
 訳し終えて、解説もし終えた後、この話の後日譚を紹介した。その後で、「夕顔を学び終えて」と題して、感想を書かせた。1)夕顔の人生について、2)光源氏に対して、3)『源氏物語』について の3項目を挙げて、それぞれに一言ずつ感想を書かせた。
 今日は数人が提出してくれたが、源氏に対する批判という短絡的なものもあれば、源氏に対する理解を示すものもあり、なかなか面白い。「紫式部は神だ!」という意見もあった。「神」とまでは思わないが、彼女の文章は本当にすごいものがある。そのすごさを味わえるのならば、素晴らしいことである。