源氏物語の授業

 昨日は疲れ果てて、今で眠り込んでしまった。やれやれ。
 今日は7組と6組での授業。7組は昨日、「光源氏誕生」の内容読解プリントを確認し始めたが、その続きである。6組は今日がその確認のスタート。
 7組は私が担任するクラスだが、このクラスは面白いクラスで、設問の解答について生徒に順番に指名していたのだが、生徒からの解答がなくなるとクラス全体に問いかけてみた。そうすると何人かが手を挙げて発言を求めるのだ。まあ、古典が得意な生徒たちなのだが、数人が手を挙げた。これは嬉しいことだ。そうした生徒たちに考えを聞きながら、設問の解答をまとめていった。
 まとめ方は次のようにした。

  1. 一つ一つの設問についてある生徒の解答を要素別に開業した形で板書する
  2. 他の生徒に、この解答について付け足しや変更したい者があるか問う(ここで7組は数人が手を挙げてくれた)
  3. 他の生徒の意見を付け加えていく
  4. 生徒からの意見が出なくなったあたりで、私が補足や詳しい解説をする

 昨日は8組でも同じようにしたのだが、このクラスは普段は口語訳等を正確にするのに、こうした討議っぽい授業だと面白い反応はあまり示さない。むしろ、7組のように普段の口語訳中心の授業だと静かに聞いている生徒たちが、こうした討議になると活発に意見を出してくる。面白いものだと思った。事実、8組では『学び合い』での生徒の動きも不活発だった。7組とは違う。
 また、7組では生徒からの質問のいくつかに私が答えてしまっていた。今日はそれを逆手にとって、生徒から質問を受けた設問には、その質問をした生徒に指名して意見を言わせたりした。このようにして、2時間をかけて無事設問のすべては確認できた。
 後で7組の学級日誌に、「源氏物語は内容が分かってくると面白くなってきた」とコメントしてくれた生徒がいた。これは嬉しいことだ。こういう感覚を持って欲しくて始めた実戦である。こちらの意図がまんまと的中したようだ。
 口語訳は次の時間からである。だが、この2時間で各段落ごとにあらすじを追っていったのだ。口語訳自体は難しいかも知れないが、訳した後の内容の理解度は普段の授業よりも深いだろうと思われる。
 6組では同様にして授業を行う。このクラスは活発であると同時に、こちらが説明するときには静かに注目して聞いている。その特性のせいか、彼らからの積極的な挙手こそないが、順番に指名して意見を出してもらい、それをまとめていくことでかなり完成度の高いまとめができた。
 うーん、授業って面白い。そして、こうした生徒の活動を取り入れた授業を行うと、各クラスの特性が如実に表れて、実に面白い。いろいろな色を彼らは見せてくれる。