『源氏物語の時代』

源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり (朝日選書 820)

源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり (朝日選書 820)

 読み始めてから半分をすぎたくらいであるが、もうこの本は本当にすばらしい。一条天皇時代の出来事が手に取るようにわかる。この本は、今年最初の「読み終えたくない!」と感じる本である。古典の理解を深めるためにも、また日本史の理解を深めるためにも、この本は必読である。いやぁ、良い本に出会えた。
 これを読んでいると『栄花物語』が読みたくなる。『大鏡』よりも深い洞察が示されているような気がする。また、『枕草子』も読みたくなる。ほかの古典が読みたくなるなんて、本当にすごい本だ。