『竹取物語』

竹取物語  新潮日本古典集成 第26回

竹取物語 新潮日本古典集成 第26回

 お恥ずかしながら、私はまだ『竹取物語』を全編は読んでいなかった。今回、奮起して(もちろん原文で)読み通した。といっても、短い作品なので、そんなに大変ではありませんでした。
 今までは授業で冒頭部分はよく扱って知っていた。しかし読んでみると、それ以外の部分にも興味深い箇所がたくさんあることに気づいた。5人の貴公子たちの難題の件も、それぞれの個性が表れておもしろい。
 「新潮日本古典集成」で読んだのだが、この解説は素晴らしい。『竹取物語』という作品の奥深さをよく教えてくれる。そして、古典文学という学問の奥深さも垣間見させてくれる。それにしても、「集成」は読みやすいなぁ。原文の横に口語訳がついていて、原文を読みながら少々難しい箇所は口語訳を参考にできる。そのおかげでどんどん原文で読むことができる。
 私は『源氏物語』全編も「集成」で読んだ。その時も読みやすかった。通読するなら「集成」に限る。