学内ICT研修会でScrapboxを紹介した

 今日,本学の情報化推進委員会の主催でICT研修会が実施された。今までも何度かこうした学内研修会は行われてきた。しかし,授業でICTを大々的に活用している教員はそう多くはなく,またその活用法も「すごいけれど,ちょっと自分にはできないな〜」とか「やってみたいけど,まずどう設定したらいいのかな? 失敗したらパソコンを壊しそうだな(壊れないけれど)」という思いを持ってしまう教員が多いのではないかと思っていた。そこで今年度,私は情報化推進委員会の委員になり,研修会を企画する側に回ったのを機に,私と同じ学科のもう一人の委員と共同して,「あなたもできる?! ICTプチ活用事例報告&活用指南」と題した研修会を行なった。ICTを大々的に活用している教員は少ないが,少しなら活用しているという教員は意外に多いと思う。その,ちょっとした活用をしている教員が数名集まり,それぞれの事例を簡単に報告して,さらに参加された教員にその活用法の実際を pear to pearで指南しよう,というわけだ。

 今日の研修会で事例報告をしてくれた教員は4名。一人はGoogle Formで授業内小テストを実施しているものである。もう一人はGoogle Classroomで学生のリフレクションのやり取りをしているものである。もう一人はGoogle Driveで学生の手書きノートの写真を提出させ,お互いに活用させているものであった。そして私はScrapboxを紹介した。私は前期の授業でかなりScrapboxを活用してきた。その様子を見ていただいたのである。

 今日の研修会の肝は,4人がそれぞれの事例を5〜10分で紹介した後,部屋の4隅に散らばり,参加者は興味を持った事例を発表した者のところに行って,より詳しい説明やら,設定方法やらを聞く,という後半の部分である。ここで,興味を持った事例を自分もやってみようという気持ちをぐっと後押しできると思う。

 私のScrapboxについて,6〜8名の教員が来てくれた。そこで,上記のプロジェクトに招待し,ページの共同編集を体験していただいたり,Scrapboxの階層表記とその編集の容易さについて説明し,体験してもらった。さらに自分のプロジェクトを新たに作ってもらい,それを授業でどう活用するかについて,個々に説明したり質問に応じたりした。

 まあ,Scrapboxをすぐに理解するわけにはいかないし,何より自分で少しずつ使ってみることで一層わかってくるのだろうと思う。そもそも私自身もまだScrapboxを十分に使いこなしているとは言えない。それでも,Scrapboxを授業に活用し,授業がより学生にとって楽しいものになって欲しいと願っている。