1週間のもがき

 今週1週間が終わった。何だか、ひどく疲れた。幸いにも、授業がうまく行かなかったから疲れたのではなく、単純に仕事量が多いための疲れなのだけれど。
 火曜日に出講している短大でライティング・ワークショップの授業を行った。物語を書くために「プロット」を事前に作るべきことと、物語の構造を踏まえた「あらすじ」を作るべきことを説明し、その後はおよそ30分間、短編の物語の構想を練らせた。学生たちは友人と相談(多少は雑談も入っていたけれど)しながら、その時間を過ごしていた。傍目にはただおしゃべりしているだけの姿に見えるので、果たして彼らのふりかえりはどのようなものなのだろうかとおっかなびっくりだったのだけれど、ふりかえりの内容はとても真っ当なものだった。そして、何より嬉しいことに、物語を作ることを多くの学生が楽しんでくれているらしい。これは、大いに励まされることである。ここで愛想を尽かされるとどうにもならないのだけれど、幸いにも彼らは創作活動を楽しんでくれている。ありがたいことだ。彼らは来週の授業で短編を創作し、持参してくれることになっている。果たして、どんな作品が出て来ることか、楽しみである。
 一方、今日は本学でライティング・ワークショップの授業を行った。とはいえ、こちらは発想法の紹介をした。物語の構想を練るための方法として、発想法を活用して欲しいと考えたのだ。そこで、ブレイン・ストーミングとKJ法マインドマップ、イメージマップ、そしてマンダラートを紹介した。その中から、マンダラートを体験させ、実際に自分が各短編の構想を練るのに活用させた。こちらは少々日程に余裕があり、出講先で行ったプロットの話は再来週に実施する予定である。学生は、短編を作ることに自信を持てない者が一定程度存在し続けている。この心理的ハードルをいかに下げるかが、私の正念場である。
 このように、新しいことに挑戦しているせいか、毎日なすべきことがたくさんある。水曜日に、今春新しく新潟大学の教員になった友人の研究室を訪問したこともあり、なおさら時間的な余裕が少なくなっているせいもあるかも知れない。金曜の終わりにはもうぐったりしてしまう。4月ももうじき終わる。怒濤の新年度スタートがこれで少しは一段落するかな。身体もこの1週間の流れに少しずつ対応してくれるかもしれない。それを期待しつつ、まずはGWを迎えようか。