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模擬授業の実施

 今日は県内の某高校に行って模擬授業を行ってきました。高校の進路指導の一環として、様々な分野の大学の授業を体験させる企画があり、幼児教育の分野の講師として行ってきたのです。幼児教育の分野に集まってくれた高校生は38名。まあまあ多い人数で、嬉しかったです。
 私の講義題は「子どもの言葉の発達を考えよう」としました。そして、1年生向けの授業、言葉指導法Iで行っている内容の初めの部分を用いて90分の授業の仕立て上げました。
 前半は、我々人間がこの世に生まれてからどのように言葉を獲得していくのか、その初期の段階を取り上げて、「産声」→「クーイング」→「喃語」→「反復喃語」→「一語文・二語文」と発達していく、その過程をビデオの例を見せながら考えてもらいました。そして、何よりも気付いて欲しいのが、「子どもは有能である」という視点です。赤ちゃんはクーイングや喃語を通して養育者とコミュニケーションをとろうとします。立って歩いたり、言語を発することができない赤ちゃんは「無能な存在」だと思いがちです。しかし、彼らは周囲の養育者とコミュニケーションをとろうとします。その事実を高校生たちに気付かせ、その視点を持って幼児教育の何たるかを理解して欲しいと考えています。
 後半は、ある事例を取り上げ、そこに出てくる2人の保育者の対応について小集団で考えさせるグループワークを行いました。事例には保育者Aと保育者Bが出てきます。この二人の対応の良い点と悪い点をそれぞれ考えさせました。次のようにして進めました。

  1. 4人1組のグループを作ってもらい、それぞれに模造紙1枚とマーカー、ピンクとブルーの付箋を配る
  2. ピンクの付箋には保育者A・Bの良い点を、ブルーの付箋には悪い点を生徒一人一人に書かせる
  3. 一人一人の付箋を模造紙上に保育者A・Bに分けて貼り出させる
  4. 似た意見が書かれている付箋をまとめさせる
  5. グループにまとめた意見を枠で囲む
  6. その意見グループに適当なタイトルを付ける
  7. 保育者Aの良い点・悪い点、保育者Bの良い点・悪い点ごとに、重要なものを1つずつ選ぶ
  8. 授業全体のふりかえりを書く

 要はKJ法の応用ですね。特に、同じ意見をまとめたグループにタイトルを付けるのは、今回初めてやらせてみました。生徒たちはわいわいとしながら、適切なタイトルを付けていました。
 本来ならグループごとに発表させたり、書いてもらったふりかえりの1つ1つにコメントを言おうかと思っていたのですが、全体的に時間がなりなくなってしまい、それらは割愛しました。その点が少々不十分でしたが、全体的にはよい流れができた授業でした。生徒たちが書いてくれたふりかえり+授業の感想を読みましたが、どれも好意的なもので、嬉しかったです。
 授業が終わった後、かつて同僚だった先生がたまたまこの高校におられて、久しぶりに旧交を温めました。