リーディング・ワークショップの公開講座

 今日の午後は待ちに待ったリーディング・ワークショップの公開講座を開催しました。『「読む力」はこうしてつける』や『理解するってどういうこと?』『算数・数学はアートだ!』などの著者・訳者である吉田新一郎さんをお招きして、3時間のワークショップをしていただきました。参加者は31名。新潟県内はもちろん、東京や福島からもおいでいただいて、一緒にワークショップを体験していただきました。
 初めに、本を読むことについて、子どもの時、小学校低学年、中・高学年、中学生、高校〜大学、大学卒業後などの時点でどのくらい好きだったかを、教室の端から端を使って参加者が移動していくというワークをしました。これは面白かったです。学校教育という者が与える影響が如実にわかります。
 続いて、4人程度のグループに分かれ、各自が持ち寄った「他の人にお勧めの1冊」をグループ内で紹介しあいました。私も一緒に参加し、3人のグループの中に入ってお互いに本を紹介しあいました。
 そして最初のワークです。吉田さんが持ち込んだ『てん』を使って、考え聞かせの実際、紹介文の作成などをしました。各自が考え聞かせを書き、それを回し読みしてシェアしました。
 次に8種類の絵本を使ってのブッククラブを体験しました。私も参加し、『たまご』という絵本を選んで自分でひたすら読み、その後で同じ絵本を選んだ3人とブッククラブをして感想を話したり、解釈を紹介しあったりしました。
 最後に吉田さんからリーディング・ワークショップの理論について、説明をしていただきました。その中で、「自分に合った本を選ぶこと」「自分が書きたい題材で書くこと」がいかに読むこと・書くことの能力を発達させるかをまざまざと考えさせられました。
 講座の内容をあまり詳しく描写するのはかえって本質を見誤るような気がするので、この程度にします。終わってみての感想は、「思い切ってこの講座を立ち上げてよかった!」に尽きます。本当に期待以上に満足のできた内容のものでした。参加者のアンケートを読んでも、ほとんどの方から満点に近い高い評価を得ました。
 今度はライティング・ワークショップをテーマに講座を開きたいですね。