絵本の読み聞かせの実習

 今日、明日と、授業で絵本の読み聞かせの実習を行います。学生たちに読み聞かせたい絵本を持参させ、「ドラマの女王(または王)のように読む」ことを目標に、読み聞かせを行わせます。
 最初に、恒例の絵本の紹介を行いました。

ゆらゆらばしのうえで (日本傑作絵本シリーズ)

ゆらゆらばしのうえで (日本傑作絵本シリーズ)

 この絵本も私の十八番のものです。そして、この絵本は「地の文」と「うさぎ」と「きつね」の3人の声を使い分ける必要があります。前回の「じごくのそうべえ」のように、10人くらいの登場人物たちが錯綜する話とは違い、この絵本はかなり明確にうさぎときつねが対話をし、地の文が状況を説明します。声色の使い分けとしては易しい方でしょう。だからこそ、今日の授業で学生たちに要求することの「モデル」になります。まずは私自身が「モデル」を示し、学生たちの参考に供しようというわけです。もちろん、学生たちが持参した絵本によっては、あまりモデルとはなり得ない場合もあるでしょう。このモデルを活用するか否かは、学生の自由です。ここに、学生による主体的な学習が生まれると考えています。
 絵本の紹介の後、先週用いた「活舌調音」プリントによって活舌の練習をさせました。その後で、各自に絵本の読み方の確認をさせます。
 次に、3〜4人のグループを組ませ、グループ内で読み聞かせをさせ合います。そして、グループの中で一番上手に読んだ者を選出させます。その際、基準は『Read Aloud Magic』に示された7つの読み聞かせポイントです。それらを意識して読み聞かせをした者を選ばせました。予定では、その者たちの中から代表者に全員の前で読み聞かせをさせようと思っていたのですが、前段階の説明が長引いたせいか、時間が足りずに割愛しました。
 最後に、7つの読み聞かせポイントを中心に、自分自身の読み聞かせについて、また選出された者の読み聞かせについて、ふりかえりを書かせました。今日は都合がつかず、まだこれらを読んでいません。学生たちがどんなふりかえりをしたか、読むのが楽しみです。