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漢字教育の方法を探る

算数・数学はアートだ!: ワクワクする問題を子どもたちに

算数・数学はアートだ!: ワクワクする問題を子どもたちに

 吉田新一郎さんのこの新刊はとてもワクワクさせられる本です。今、少しずつ読んでいますが、随所に頭をガツンとやられるような記述があります。対象の教科が国語でない分、その理不尽さがより一層際立って感得させられ、しかもそれが数学だけではなくて他の教科(もちろん国語を含む)にも当てはまることですので、頭をガツンガツンやられています。
 今日はその内容についてではなく、73ページの訳者columnに記されている「ドリルとテストに振り回されている漢字学習」について反応します。その記述を少々引用します。

 しかし、算数・数学が「すること」を通して学ぶのが一番効果的なのと同じように、漢字の学習も読んだり書いたりするコンテキストのなかで学ぶのが一番です。このことを認識しており、かつ実践している教師や、そのようにサポートしている親はどれだけいるでしょうか?

 相変わらずガツンとやられる言葉です。なぜなら、まさに私自身がドリルとテストを学生に強要する授業を行っているからです。私の担当する教養I(国語)では、現在は漢字の小テストを毎回行っています。学生は大変真面目に練習してきてくれます。漢検2級のテキストを使って練習をさせているのですが、私でさえ解くのに苦労する小テストを作成し、学生に出題して、中には満点を取る者もいます。しかし、そうした努力を積み重ねても、漢字が書けるようになるでしょうか? 2年生の書くレポートを読むと、誤字がまだまだ目立ちます。彼らも昨年同じ授業を1年間受けていたのに……と考えると、この授業のやり方に疑問を持ってしまいます。その理由が、先の引用を読んで理解できるようです。
 そこで、引用部分の先に紹介されている書籍を取り寄せ、少し読んでみました。

ひみつの山の子どもたち―自然と教育

ひみつの山の子どもたち―自然と教育

 これはすごいですね。小学校の実践ですが、子どもたちは山の中に毎日入って生活をします。その生活の中から必要なことを学習するし、漢字の学習もその生活体験の中から出てきます。「本物の学び」がここにあると感じました。
 同時に、この学習は「森のようちえん」の取り組みにも通じるな、と思いました。新潟県内には「森のようちえん」という形態の幼稚園があります。園舎を持たず、園児たちは1日じゅう森の中で遊びます。その遊びや探検の中から、幼児期に必要な学びをさせようとするのですね。私はこの活動に共感し、注目しています。今年の春、私のゼミ生の一人がこの幼稚園に就職しました。彼女は元気でやっているかなぁ。
 『算数・数学はアートだ!』を読んでいて、いろいろにつながってきました。