『ギヴァー』のRWの授業1回目

 いやぁ、前回の書き込みからあっという間に1週間が経ってしまいました。授業が始まると毎日が忙しく過ぎていき、書き留める余裕もないほどです。しかし、書き留めることはとても大事だと思うので、頑張って書いていこうと思います。
 さて、今日はRWの授業、中でも『ギヴァー』のブッククラブの授業の1回目でした。期待と、私にとって初めてのブッククラブの授業であることの不安と、ドキドキしながらこの時間を迎えました。結果的に、私の期待以上に学生たちは話し合ってくれました。
 はじめに前回の授業のふりかえりをしました。学生たちが書いたふりかえりの抜粋を読ませ、友人たちの思いを共有します。そして、私が若干のコメントを加えます。同時にそれは、今日の内容への橋渡しにもなります。
 ミニレッスンでは「良い話し合いのために必要なこと」と「開いた質問と閉じた質問」について考えさせ、紹介しました。ブッククラブの意義を紹介した後、「良い話し合いのために必要なこと」は何かをグループ内で話し合わせました。その後、例として13のことを示しました。さらに、「本について話し合う内容」についても考えさせ、話し合わせました。そして、「開いた質問と閉じた質問」について紹介し、どちらが「良い話し合い」にとって重要かを考えさせました。学生はほとんどが「開いた質問」が大事だと答えました。もちろんそうなのですが、場合によっては閉じた質問も必要です。場合によるけれど、確かに「開いた質問」は話し合いを楽しくするねと確認しました。
 その後はいよいよブッククラブです。30分間、『ギヴァー』の第1章〜第6章の内容について自由に話し合わせました。3人〜5人の小グループになるよう指示し、特に司会を立てる必要がなく、記録する必要もなく、自由に話し合いをさせました。その間、私は時折学生たちの中に入って耳を傾けたりしていました。学生たちの様子は目覚しいものでした。ほとんどのグループが本の内容について活発に話し合いをしていました。中には6章以降も読んでしまった者や映画化されたDVDを見てしまった者などがいました。しかし、彼らもネタバレさせることなく、疑問を提示したり、内容を確認したり、内容の意味について問うて見たり、自分の考えを述べたりしていました。確かに、話し合いに参加できない者が数人いたことは事実です。しかし、30分間ずっと参加しないのではなく、グループメンバーに促されて話し合いに加わったりしていました。予想以上の食いつきでした。
 共有の時間では、話し合った内容ではなく話し合いの姿勢・態度がどうだったかについてグループ内で確認し合わせました。出された意見に共感できたが、反対意見が出てこなかったので、次回は言えるようにしたい、という感想を持ったものが多いようでした。
 第1回目はまずまず順調な滑り出しができたようです。次回はどうなるか、楽しみです。『ギヴァー』の核心に次第に近づいていきますので、話し合いも一層乗ってくると思います。