台風の近づくときに

 新潟市内の小・中・高校では先週からすでに授業が再開されていると思います。お疲れ様です。今日は暑かったですね〜。おそらく、台風が近づいていることによるフェーン現象なのでしょう。新潟市はものすごく暑くなりました。
 短大は8月半ばに授業が終わり、3週目に入りました。私の勤務する短大は9月末まで夏期休業なので、何となく私自身はようやくこれから夏休み! という感じです。この2週間はいろいろな仕事やら出張やらに追いまくられ、ものすごく忙しく感じました。それらも多少一段落して、今週あたりからは自分の勉強・研究、そして後期の授業の準備が落ち着いてできそうです。
 先週の24日(水)〜26日(金)に、全国保育士養成校協議会主催の保育士養成セミナーに参加してきました。盛岡市で開催されました。盛岡市と言えば、今から25年前くらいに、宮沢賢治記念館を中心に文学館訪問の一人旅を企てて、訪れて以来です。でも、今回はセミナーへの出席以外はどこも行きませんでした。それだけセミナーの出席で一杯一杯だったのです。このセミナーには初めて参加しました。「保育士養成のアフォーダンス」と銘打って、講演会やらシンポジウムやら分科会やらに参加しました。講演会は2つ、アフォーダンスという語をテーマに掲げる以上、アフォーダンスについて解説が必要と言うことでしょうか、アフォーダンス研究の第一人者の先生の講演がありました。興味深かったです。そして、『「学力」の経済学』の著者である方の講演もありました。エビデンス・ベースの教育論議を、という主張は賛成します。
 個人的にとても興味深かったのは26日に行われた研究大会です。ポスターセッションによる個人発表が行われました。私はIT機器を保育養成の授業に活用した実践や、マインドマップを活用した実践、テキストマイニングを取り入れた研究などの説明を受けました。さらに、領域「言葉」の授業についての発表が2件あったので、それぞれ説明を伺いました。1つは授業に対話を取り入れた実践、もう1つは絵本の探究をやらせた実践です。この絵本探究の授業は興味深かったですね。ある意味でブッククラブなのですが、ブッククラブとは違って1冊の絵本について、作者のことや絵本自体についての研究や、様々に学生に探究させ、グループで検討させ、発表させていました。なるほど、これだけの探究をさせれば、絵本の読み聞かせなどは簡単に指導できるな、と思います。いいなと思ったのは、6コマの授業(他のことも扱うそうです)を使うのですが、そのほとんどは学生の探究活動に任せてしまっている点です。自分自身の目で見いだし、探し出し、調べたことを基に考えをまとめさせる態度はとても素晴らしいと思いました。後期の授業に取り入れたいなと思います。ただ、そのままという形ではなく……。ともあれ、言葉指導法の授業でも絵本を用いたブッククラブを導入できる可能性に気づかせてくれたのは、大きな収穫でした。
 そんなこんなで今週が始まりました。私の歩みは本当にのろいものですが、よりよい授業・研究を目指して何とか生きていきましょう!