高校は始業日である

 今日は短大は休業日である。オリエンテーション期間の様々な絡みで、大学・短大とも今日はお休みである。もっとも、今月中に創立記念日があるのだが、その日は普通に授業日なので、その振替休日という面もある。これ幸いとしっかり休めばいいものの、生来の貧乏性か単に仕事がたまっているせいか、私は午後から研究室に行っていろいろと準備をしている。では、午前中はどうしていたかというと、高校の新任式に出席していた。
 先日書いたように、今年度、私は新潟高校の非常勤講師を仰せつかっている。短大もまだ2年目だというのに、高校の授業まで受け持つことになり、果たしてこの1年間は務まるのだろうかと少々不安ではある。今はただ、どちらも精一杯勤めようと決意するばかりだ。
 高校はだいたい今日が始業日である。そこで、新潟高校の新任式があるというので、せっかくの機会だからと思い出席してきた。思えば、新潟高校の新任式に新任教師として出席するのはこれが2回目だ。最初は今から12年前になる。私が県立教育センターから久しぶりに現場に復帰して最初の赴任先が、我が母校、新潟高校であった。今回はその2回目だ。なかなか感無量である。このステージに再び立つ日が来ようとは、特に短大に転職して以来、思ってもみなかった。天の采配に感謝するばかりである。新任式の後、続いて始業式にも参加する。在校生と一緒に校歌を歌ったのは嬉しかったなぁ。少し歌詞があやふやになっていたのはショックだったが、それでもこの校歌を大きな声で歌えるのは喜びである。
 今年度は1年生を教える。考えてみると、12年前も1年生の副任として、1年生の授業を受け持った。あの時と同じだね。懐かしいね、私が最初に受け持った生徒たち。彼らを2年目には担任し、そして最初の卒業生として送り出した。彼らはもう社会人として活躍している。時折、彼らの消息を知ると、これまた嬉しい気持ちになる。
 短大の方は、明日からオリエンテーションが再開される。今年は、私の出番もある。昨年はずっと新1年生と一緒にオリエンテーションを聞いていた。いわば、昨年はアウェイで奮闘していたような気がする。今日、3年ぶりに新潟高校に行って、ここは私のホームだなぁ、と感じた。しかし、この短大も、今年はかなりホームと感じることが出来る。素敵なことだ。ホームが2つあるなんて。
 とはいえ、オリエンテーションの用意やらで、授業準備が遅れている。時間の合間を見つつ、新しい学生・高校生に向けて、精一杯の授業を創り上げていこう。