「にいがた生涯学習県民フォーラム2014」のビブリオバトルに招かれました

 11月27日(木)・28日(金)と、新潟県生涯学習推進センターで「にいがた生涯学習県民フォーラム2014」が行われました。この2日目の午後は、ビブリオバトルを行うことになりました。私はビブリオマスターとして招かれ、ビブリオバトラーの一人としてバトルを演じるとともに、講演も行いました。
 ビブリオバトルは本を紹介するゲームの一つです。これは次の公式ルールに則って行われます。

  1. 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
  2. 順番に一人5分間で本を紹介する。
  3. それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2〜3分行う。
  4. 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。

 私は、最初にこの公式ルールについて解説しました。その後、新潟大学図書館職員の方、及びビブリオバトル・サークルの学生2人の、私を含めて4名でビブリオバトルを行いました。
 私が満を持して紹介したのはこの本です。

ギヴァー 記憶を注ぐ者

ギヴァー 記憶を注ぐ者

 この本の紹介を5分間にまとめて話しました。いやはや緊張したこと! それでも5分間ピッタリに終えることができ、会場から拍手をいただきました。
 次に新大の大学生、図書館職員の方、学生の2人目と本の紹介を行いました。皆さん、大変上手に紹介をされ、全員が5分間ぴったりで終えました。いやぁ、面白かった!! 紹介された本の内容もさることながら、紹介された人の個性がそれぞれに表れ、どの本も読みたくなりました。
 バトルの後、参加者およそ100名全員がテニスボールを持ち、一番読みたいと思った本に投票をしました。我々発表者はその本の前に立ち、全員が見守る中で運動会の玉入れのカウントのように、それぞれ自分が紹介した本の得票分のテニスボールを出していきました。残念ながら、ビブリオバトル初経験の私は3位でした。うーん、『ギヴァー』の魅力を充分に紹介しきれなかったかなぁ。見事チャンプ本に選ばれたのは、大学生が紹介した本でした。彼は、他の3人が本そのものの紹介をしたのに対して、自分がどうしてその本を紹介したいと思ったのかについて話していました。その話がなかなか聴衆の心を動かしたようで、納得のチャンプ本でした。
 その後、参加者全員に会に参加しての感想や質問・意見をポストイットに書き出してもらいました。私はそれを随時紹介しながら、ビブリオバトルの背景について、また読書のあり方への問いかけや読書教育の可能性について、話をさせていただきました。
 幸い、参加者の感想は好意的なもののようで、嬉しいことです。私も参加して、とても楽しかったです。ポストイットに書いていただいた感想等があまりに膨大な量だったため、充分に紹介しきれなかったことが反省点です。
 ともあれ、春からずっと準備していたこの会が成功裡に終わってホッとしています。また、これを機会にビブリオバトルについて学ぶことができましたし、自分の授業への導入の可能性も見つけることができました。