読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新潟県立新発田高校教諭としてのスタート

 今日から私は新発田高校の教諭となった。所属が変わるというのは、この年になると変な気持ちである。今までも何度か異動を経験しているが、年を取るごとに慣れるスピードが遅くなるような気がする。何しろ環境が激変する。人生で初めて電車で通勤するのである。今までは車か徒歩で移動しており、しかも最長でも30分程度で行けるようなものだった。今回は片道約1時間である。それが往復だから、1日24時間の中で2時間も電車の中、あるいは駅の構内で過ごすことになる。いやはや、私の人生の中でそんなことが起こるとはこれっぽっちも思わなかった。もっと都会に住んでいる人にしてみれば何を今さらと思うだろうが、地方都市に住む人間の日常はそんなものです。特に、公共交通機関を毛嫌いしていた私には、この変化はまさに驚天動地である。
 今朝は7時10分過ぎに家を出た。7時28分発の電車が新発田駅まで直通となる。これに乗って約40分程度揺られ、新発田駅まで行った。今日はとてもよく晴れた日でお天気は最高なのだが、私は不安でいっぱいである。読書をしながらこの時間を過ごした。そして、この本を読み終えた。

 このシリーズも4作目である。テレビ版は、雰囲気は良く捕まえているものの、配役が決定的に失敗である。やはり、この原作の方が良い。
 今回は江戸川乱歩の作品を素材に事件が展開する。東日本大震災のことを色濃く踏まえており、臨場感がある。二人の関係は相変わらずだが、少しずつ進展はしているようだ。なかなか良いのではないか。
 さて、新発田高校に着き、業務に着手する。まずは進路指導室における自分の座席を整えた。次に校長室へ行って辞令交付を受ける。その後、再び環境セッティングに戻る。配布されるコンピュータの調子が悪く、すぐにいろいろな作業に取りかかることができない。その間、教科書を開いて来週からの授業の準備に取りかかる。しかし、何しろ初めての場所、初めての環境である。いろいろなことが気になって落ち着かない。わけもなく席を立ったり、コーヒーを何度も飲んだり、教務室へ行って他の教員の様子を眺めたりしていた。午後からは学校中を一通り回ってみた。2階、3階、4階へと上っていき、どこに何があるのかを把握していった。途中、生徒に挨拶をされた。挨拶はしっかり躾けられている学校のようだ。これは新潟高校も見習って欲しいなぁ。
 環境セッティングを進めているのだが、何しろ電車通勤の身である。手に持てるもの、リュックに詰められるものだけを持ってきたので、あれはないし、これがない。一度は車で来て、必要な雑貨を持ち込まなければならないかなぁ。それらの後で進路指導の仕事を手伝ったりした。しかし、どの作業も中途半端で何一つ完結できなかった。もう気が落ち着かないのだね。これは慣れるのに予想以上に時間がかかりそうだ。
 17時になるのを待って早々に退出してくる。何しろ17時20分発の電車があり、それを逃すとまたずいぶん遅くなってしまうのだ。電車に乗り、本を読み始めたが、少しうとうとする。自分の気づかぬうちに緊張し、疲れていたのだろう。
 白山駅に着いたら、何と妻と子どもたちが出迎えに来てくれていた。嬉しいことだ。妻の思いやりに感謝、である。娘と手をつなぐ。彼女の手が温かい。買い物に寄ったりしながら無事帰宅した。こうして激動の1日目は終わった。着いたとたんにどっと疲れが出た。
 さて、今週1週間はまずダメだろうな。この調子が続く。来週から授業が始まるし、厳しい船出となりそうだ。