身辺整理が本格的にスタートした

 昨日、離任式を終え、今日から身辺整理を本格的に始めた。だが、予想通り、遅々として進まずに焦っている。何しろ9年間勤めた学校である。私の身の回りには私物が越後山脈のように延々と積み上がっている。毎年教務室の座席を移動させるので、その度に捨てられるものは捨ててきた。しかし、私はとにかくものを溜め込む性質を持っているので、まだまだたくさんのものが私の周りにあふれている。これを片付けるのは至難の業である。ともかく、今日は捨てるべきものを捨てようと思い、今まで溜め込んできたものを引っ張り出して、捨てるべきものと取って置くべきものとに分けていった。
 そうしたら、6年前の卒業生たちが体育祭で作った「連合旗」が出て来た。おいおい諸君、あの「茶」連合の連合旗だよ。懐かしいねぇ〜。こんなものが出てくると、またあの6年前に一気にタイムトリップしてしまう。生徒たちの書いたものも出て来た。また、9年前の授業プリントも。生徒が書いたものや自分が書いたものなど、何か「人間」の息づかいが感じられるものはなかなか捨てられないのが私である。でも、この数年間、かつての授業プリントなどは一度も参照していない。直近の3年前のものなどは時々見ていたけれど、それ以前のものはあまり見なかった。そこで、自分の作った授業プリントはデジタルデータで持っているので、紙媒体のものはともかく捨てた。他にも、今までずっと抱えてきたものをかなり捨てた。本当に、今回はできる限り捨てるつもりである。
 そうしたとしても、捨てることのできないのが「本」である。学校に出入りする業者から買った専門書や資料などはほとんどそのまま学校に置いてある。私の机の周りには3段のカラーボックスが2つあるが、その全てに本が詰まっている。これを持ち帰らなければならないかと思うと、気が遠くなる。その中で、学校の資料は返却したが、自分が買い込んだものは今後も使うだろうし、捨てるわけにもいかない。これらを箱に詰め込むのは明日以降の作業になるな。
 それらの作業を一通り終え、国語科から課せられている仕事に取りかかろうと思ったら、し、資料がない! 参照すべき資料まで全部返してしまったので、手元に何も残っていなくなってしまった。辞書まで返してしまったので、言葉を調べることもできない。いやはや困った。仕方がなく最低限の参照資料をもう一度持ってきて、仕事に取りかかった。しかし、慌ただしく片付けている中では、腰を落ち着けて取り組むべき仕事を行うのはなかなか難しい。あわあわした気持ちで日々を過ごしている。
 この学校に通うのも後3日である。最後の時、できれば落ち着いて過ごしたいが、ドタバタとして過ぎていってしまう。論文も書きたかったのだが、結局進まないかなぁ。