センター型演習と子守と

 今日の授業は2コマ。文系の古典、理数科の古典である。文系は「御法」が少し残っており、紫の上の死の場面を訳し終え、その意味とその後の登場人物たちの気持ち、そしてマンガとの違いを駆け足で確認する。そして、残りの時間をセンター試験の過去問への解答と解説にした。試験範囲としてセンター過去問を一つ割り当てているのだが、それを次回まで延ばしておくことはあるまいと思ったのだ。
 理数科はそのセンター過去問の解説と新たな問題の解答である。このクラスはすでに教科書の試験範囲は終わっているので、センター過去問の解説にじっくりと時間をかける。
 この際に、センター過去問の問題冊子のpdfファイルを作成し、それを電子黒板で映し出して、解説してみた。pdfファイルは電子黒板で映し出すと、国語の場合は何を映しているのかちっとも分からなくなってしまうので、今まで使わなかった。しかし、今回扱ったのは漢文の問題であり、漢文ならそもそもの字がまあまあ大きいので、何とか「今、教師がどこを示して書き込んでいるのかな」くらいは生徒にも分かるだろう、と思ったのだ。さらに今回は見開き2ページを1画面としてpdfファイルを作成し、映し出した。1ページだと立てに間延びするだけで、せっかくの4:3の画面の幅が活かせないからだ。
 やってみた結果は、「やはり使いにくい」の一言である。漢文とはいえ表示される文字が小さすぎるのだ。あれでは教師が本文のどこを指して、何をしているのか、生徒にはやはり分かりにくいだろう。
 しかし困ったなぁ。試験が終わるとセンター特編に突入する。その時に使う問題集はデジタルデータを提供していない。すなわち、問題の本文を加工して、電子黒板用に教材を作成することができないのだ。OCRで本文を読み取ってテキストデータ化するという手はあるけれど、扱う問題をいちいちそうするのは面倒くさいなぁ。まったく、K出版も考えて欲しいな。
 今日は午後からは子守。ぐずる子どもをあやしていたら、そのまま彼と一緒にお昼寝してしまった。彼も、私も、疲れている。さあ、明日からは久しぶりの3連休である。やるべきことはまだまだ多くあるが、少しは頭も体も休めよう。