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図書館協議会第2回研究大会の開催

 少しの睡眠を取って、学校へ。今日の授業は1コマ。古典講読である。「道長女院詮子」を終えたかったのだが、相変わらず余計なことを話しているとあっという間に時間が過ぎる。もちろん、無駄な話をしているつもりはない。文章理解のために必要なことを話しているつもりなのだが、説明を膨らませたり、登場人物たちの心情を考えさせたりしていると、どんどん時間が経ってしまうのだ。まあそれでも、道長女院の骨を首にかけて葬送の行列に連なったところまでは来たけれど。
 授業を終え、県立教育センターへ。今日は新潟県図書館協議会の第2回研究大会である。夏頃からアイデアを温め、企画し、いろいろに打ち合わせて準備してきたものである。ここ最近は博論草稿の執筆でほとんど準備ができなかったものの、それでも時間を割いて準備をしてきた。また、今回は初めて「スタッフ」として運営のお手伝いを他校の司書教諭や司書の方にお願いした。3人の方が名乗りを上げてくれて、それらの方々と運営した。いやぁ、どれだけありがたかったことか。いったん会が始まると、私はもうそちらに集中してしまうので、こうしたスタッフがいてくれると本当に助かる。
 今回の研究大会には、埼玉県立新座高校司書の宮崎健太郎様をお招きして、講演をお願いした。いやはや、この方のお話こそが、今回の大会の目玉であり、そのすべてであると言ってよい。宮崎さんは、5階というロケーションの悪さを逆手にとって、「みはらし図書館」と名付け、「あなたの「?」を「!」に」をキャッチ・フレーズにして、様々なアイデア図書館を授業で活用するようにしてこられた。それらの実践の様子やアイデアが、またその背景となる考え方が、惜しげもなく披露された。もう、1時間半の講演の時間は「至福」の時そのものだった。
 宮崎さんの図書館を授業で利用させるという活動の基本にあるのは、生徒の「自己効力感」の向上にある。様々な調べ学習や図書館活用を通して、生徒に「これはできる!」という気持ちを抱かせ、生徒の自信につなげていく、と言う考えだ。セルフ・エスティーム自尊感情、自己肯定感などと同じことだろう。それを生徒が持つようにするために、調べ学習があるのだという視点は、言われてみれば当たり前と思うものの、きわめて斬新な視点だ。そして、生徒に自ら情報を調べ、選択し、判別する力を与えることによって、人生において目の前にぶら下がっている道以外の道もあることに自ら気づき、より人生を主体的に生きることができるようになる、と言う提言も、これまた深く頷けるものだった。調べ学習が、そして図書館が、これほどの生徒の将来を開く可能性を持っているものだとは、正直気づかなかった。それを気づかせ、どんなことでもアイデアを出して、図書館をより活用する道を示した宮崎さんに、深く感謝するところである。
 後半は研究協議を行った。私の得意なグループワークである。「学校図書館を授業に活用するための、アイデアを出そう!」とテーマを掲げ、ワールド・カフェもどきのグループによる話し合いをさせた。そして、各グループでの話し合いの成果としてのキャッチ・コピーを書いてもらった。参加者は非常に意欲的に話し合いに参加してくれて、とても頼もしかった。それぞれに宮崎さんの講演の内容を思い、それに刺激を受けていたのだろう。いざ、それを自分たちの学校で活かそうとすると多くの困難があるものだろうが、それを解決するための何らかの視座を手にしていただけたなら嬉しい。
 最後には宮崎さんと私とで、各グループのキャッチ・コピーについてコメントをしていった。キャッチ・コピーは自ずといくつかのまとまりにすることができた。そこで、それをまとめつつ、宮崎さんにコメントしてもらったり、私が質問して宮崎さんが答えたりしていただいた。まとめ方としては、もっと参加者の声を聞きたかったと不満も残るが、短い時間の中では良かったのではないか。
 と言うことで、第2回研究大会も無事終えることができた。とても大きな収穫のあった研究大会だった。問題はそれを明日からの授業や指導にどのように活かすか、と言うことだ。まずは自らの足元を固めたい。そんな風に思った。