論文第1稿の書き上げ、しかし……

 昨日の夜と今日の夜と、何とか今週中には書き上げたいと思っていた論文にずっと時間を取っていた。特にこの夜はほぼ徹夜の状態で書き続けていた。全6章からなる論文の、第4章まで書いて、さてblogでも書こうかと思ってシステムを立ち上げるハードディスクを切り替えようとした。そうしたら……、ハードディスクにアクセスできなくなってしまった。
 私はちょっと特殊な環境でMacを使っている。使っているのはPowerBook G4で、9年前に購入した代物である。この内蔵HDDの容量が小さいのと、この機種はまだMacOSX 3 Pantherが起動でき、しかもPantherでなければ起動できないワープロソフトがあるので(名作ワープロEGWORDである)、128GBの外付けHDDにLeopardをインストールし、そこから普段はシステムを起動して、EGWORDを使う必要が出た時に内蔵HDDのシステムに切り替えている。Macはそういうことができるのだ。
 論文は内蔵HDDにあるMS-WORDで作成した方が調子がよいので、ずっと内蔵HDDから起動して論文を書いていた。さて、普段の外付けHDDにシステムを切り替えようとしたところ、突然HDDを認識しなくなった。電源は入るのだが、アクセスランプがつかない。どうやらメカニカルな問題のようだ。
 さあて困った。何しろ普段はこの外付けHDDで作業をしているMacである。大事なデータがてんこ盛りである。一番大事なものは、デジタルカメラを買って以来撮りためた写真データである。そして過去の書類データ。いくつかのビデオデータ。いやぁ、HDDとは記憶の貯蔵庫である。こいつが動かなくなると大変なことになる。ただ、幸いなことに、今書いている論文や昨今の研究のためのデータは全てUSBメモリに入れてあるので、そちらのデータは無事だった。今の私にはこれが最重要のデータだが、もちろんHDDのデータも大事である。困ったものだ。
 そんな中、何とか論文を最後まで書き終えた。もちろん、これから推敲をし、アブストラクトを英文で書かなければならないという作業が残っているが、しかも、かなり荒削りの内容ではあるが、とりあえず第1稿を書き上げたことを素直に喜ぼうではないか。この5日間、本当にこればかり考えていたようなものだ。
 今回の論文は100%理論的なものである。今までのような実践論文ではない。だからこそ書き終えるのに骨が折れたのだし、時間もかかったのだ。来月も、おそらく今頃はもう一つの理論的な論文を書いているはずである。まだまだ挑戦は続く。だが、たかが論文ではないか! 絶対負けはしないぞ! と自分を鼓舞しているのである。