夏季休暇の最終日

 先週水曜日からの(人間ドックによる年給を含む)8日間の夏季休暇だった。それも今日で終わり。長い長いと思っていたが、やはりあらゆる休暇につきもののように、終わってみればあっという間だった。人間の命もきっとこのようなものなのだろう。長い長いと思うけれど、いざその終わりの時を迎えてみれば、あっという間だったと思うに違いない。最近のテレビを観ていると、この命のことを良く考えさせてくれる。今年は何となく良質な番組が多かったような気がする。本当に、この命のために働きをしなければね。尊い仕事である。
 さて、その夏季休暇も最後の日を迎えた。やりたいこと、やらねばならないことを抱え、これを大きく進めることができるだろうと期待した日々だった。しかし、結局今日1日も無為の内に過ごしてしまった。まだ大丈夫、どうも気が乗らないなどとなすべきことを後回しにし、気晴らしや逃避をしている内に、あっという間にお昼になり、夕方になり、夜になってしまった。今日は仕事をほとんど全く進めることができなかった。
 うーむ、自分で自分の首を絞めているのが分からないのかなぁ。この「分かっているのに始められない」症候群に関する本があったよなぁ。それを買って読もうか。本当にこの性格は困ってしまう。今日やれたことと言えば、明日から始まる後期講習の予習をすることができただけ。やってみて、やはり解説プリントが必要だと判断できたので、それは明日学校に行って作成することにする。
 あーぁ、何という8日間だったのだろう。これならば本当に毎日学校に行って、仕事をしていた方が良かったな。現に、午前中に学校に明日の準備のための資料を取りに行ったが、3年生たちは何人も来ていて、変わらず勉強していた。彼らを見習って、私も学校に来ていれば良かったね。
 夜になって実家に帰省している家内から電話がかかってきた。私が、何もしないで逃避ばかりしていた、と言うと、彼女は「やはりね。そうだと思った。」と言った。何と、私が逃避しているだろうことを彼女は分かっていたというのだ。いやぁ、さすがは鋭い観察眼を持っているものである。結婚16年目にもなると、そこまで分かるものなのかなぁ。いやはや、これは参りました。
 そんな中、テレビを観たり、FMラジオを聴いたりした。テレビは久しぶりにこれにはまっている。

名探偵ポワロ 全巻DVD-SET

名探偵ポワロ 全巻DVD-SET

 BS2で再放送をしている。私はジェレミー・ブレット主演のシャーロック・ホームズ・シリーズが最もお気に入りだが、このポアロ・シリーズもなかなか良いね。イギリスの様子がよく分かる。何しろ、私の逃避先が『名探偵コナン』シリーズだから、なおさらだけれど。
 FMラジオでは「グレン・グールド変奏曲」と題して、グレン・グールドの特集を月曜から木曜までやっている。これまた良いものだ。月曜日にたまたま付けたラジオでこの番組をやっていることを知り、午後2時から4時まで楽しみながら聴いている。この時に仕事をしていればよいのにね。
 どうも後ろばかり見ていて良くないなぁ。これからの苦難の日々を迎えるための骨休めだったのだ、と考えていこう。そうでないと前に進めない。さて、頑張って行こうではないか。