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要旨をまとめるのは難しい

 今日は1日仕事である。とはいえ、いくつかのやらなければならない仕事を抱えてはいるが、どうしても期日の迫っているものを何とか午後2時くらいまでに終え、後はこれまた遅れに遅れている自分自身の研究のまとめに取りかかる。
 この8月中にまとめなければならないものを2つ抱えている。一つはA4用紙8枚、もう一つはA4用紙4枚の論文である。とはいえ、8枚の方は大半が既にできあがっており、5月の学会で発表した。それに手を入れようとしている。読み返してみるとやはりあちこちに論理の破綻があるのが分かる。それを正し、結果を付け加え、形の整ったものに作り直そうとしているのだ。
 ところがこれが思った以上に難物である。ある論文を引用して自分の主張につなげようとしているのだが、そのつながり方がどうもしっくり来ない。そこで、その論文の論旨をもう一度確認しようと考えた。ところが、何しろこれを書いたのは5月で、その時の記憶がいい加減飛んでいる。引用論文の主旨を忘れてしまっているので、また一から引用論文を読み返さなければならなくなっている。さらに、この論文の要旨をまとめるのがどうも難しいのだ。何回読んでもつながりがよく分からない。うーむ、これだから専門分野の論文は困る。こちらの頭がそうした論文用にセットされていないのが原因なのだろうが、それにしても理解が困難だ。3時間くらいああでもない、こうでもないと読み返したり、コーヒーを飲んだり、席を立ったりして頭を整理するのだが、それでもうまく理解できない。私が立てるべき論の筋道は明快に分かっている。そして、この論文がその筋道を補佐してくれることも分かっている。問題はこの論文のどの部分を引用し、どう要旨をまとめるべきかすっきり見えてこない。
 仕方がないので、3時間過ぎ頃に「えい、やぁ!」と大胆に論旨をまとめて自分の主張につなげた。一応形は付いたと思う。いやぁ、ちょっと力業過ぎたかと思うけれど、一流の研究者の仕事もこんな部分があることがあるようだ。フェルマーの定理を証明したアンドリュー・ワイルズも、最後の理論の橋渡しを力業でまとめたようだしね。もっとも、彼の場合はちゃんと他の人が追従可能なわけだが。
 それでも、今日はようやく一歩やるべきことが進んだのかな、と思う。これで一気に残りも行きたいねぇ。