最後は要点の確認を

 ロンドン・オリンピックの開会式がまだ続いている中、家を出て前期夏期講習最終日へ行く。しかし、後で知ったけど、「007」と女王陛下、「J.K.ローリング」に「Mr.ビーン」、そして「ポール・マッカートニー」ですか! いやぁ、さすがはイギリスだなぁ。開会式を全部見たかったなぁ。ところが、再放送はことごとく私の自由時間から外れた時間にされていた。やれやれ。これはYouTubeに期待するしかないかな。
 さて、夏期講習の最後は昨日やり残した漢文(漢詩を含む)と古文の最終テクストを使って、この5日間で生徒に伝えてきた古典の読み方・問題への取り組み方の確認をした。要は次のことである。

  1. 古典文法の知識、古文単語の知識、漢文句法の知識を確実なものとせよ。
  2. 傍線部は「直訳」せよ。
  3. 和歌の解釈をする前に、前後の文脈から和歌の主題の「雰囲気」をつかめ。
  4. (×××)を仲間や後輩に伝えよ。(すみません、これは勤務校の生徒限定です)

 上の最初の3つを使って問題を考えさせ、隣同士で確認させ、検証し説明した。もう65分間などあっという間であった。それでも、だんだん生徒たちが文法事項に着目するという態度を身につけつつあることが分かった。「〜ましかば、〜まし」の形を持つ傍線部について尋ねたところ、もはや数秒でどう判断すべきか生徒は分かったようだ。隣同士で確認させると、もうそういうことが雰囲気で分かる。定着してきているな、という実感を持てた。あとは生徒自身がそれをさらに積み上げ、洗練させ、自ら使えるようにすることだ。
 講習の後、小論文指導ガイダンスを行った。今年は私が小論文指導の陣頭指揮を執ることとなった。100名近くの生徒が集まった中で、最近の小論文入試の傾向について穴埋めプリントで確認させ、今後の指導計画と夏休み中の課題を示した。何、課題といっても要するに「本を読もう!」ということだけれどね。
 今日はその後、書道部の合宿につき合った。とはいえ、私は最初に顔を出しただけ。書道部の部員たちは5階の書道教室(天上は日光に焼かれ、部屋は冗談抜きで暑い!)でしっかり活動していた。3年生が冷たいものの差し入れに来てくれていた。やるねぇ、3年生。
 そんなこんなで、1日中学校にいましたとさ。おかげでオリンピックの開会式の再放送を見損ねた(終わりもそれかい!)。