『雑文集』・『羊をめぐる冒険』

村上春樹 雑文集

村上春樹 雑文集

羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

 この日・月と青森県八戸市に行ってきた。聖書の学び会に出席するためである。その行きの新幹線の中で、ここ最近ずっと読んでいた『雑文集』を読み終え、さらに持って行った『羊をめぐる冒険』の文庫本上・下巻をみんな読み終えてしまった。やれやれ。少し読むスピードが速くなったかな。
 『雑文集』の方は、村上春樹のスピーチ原稿やら様々な媒体に書いた短文やらが収められている。そして、この本のキャッチコピーにある「全ての細部に村上春樹は宿る」という言葉の通り、どんな短文でも村上春樹らしさがぐいぐいと表れているのにはすごいことだと思った。文体に注目し続けた作家らしい文章で、読んでいて実に楽しかった。
 『羊をめぐる冒険』は、もういったい何回読んだのだろうか。でも、何度読んでもそのストーリーテラーの巧みさに感心させられる。これまたぐいぐいと読み進めてしまう。そして、これを読むと『ダンス・ダンス・ダンス』を読みたくなってくる。
 いやはや旅の途中で読む本がなくなってしまったのには焦った。よほど駅の本屋で『1Q84』の文庫本を買おうと思っていたのだが、残念ながらそこまでの大きな本屋が構内になく、入手できなかった。残念である。
 それにしても、八戸は桜が満開だった。今年は桜を2回観ることができたなぁ。