相変わらずの産みの苦しみ

 今日も午前中は発表要旨集の原稿書き、午後は新年度準備などをしていた。ここしばらくこうした時間の使い方が続く。
 発表要旨集の原稿は遅々として進まない。発表要旨とはいえ、A4用紙の2段組で4枚という分量を与えられている。これだけあるとかなりのことを書ける。事実、8000字前後の字数である。そのため、正式の論文を書くつもりで書いていかなければならない。無論、後半の結果あたりは少し省いていいのだけれど、前半の「問題の所在」や「研究計画」などはしっかり書くことができる。また、書くべきだと考えてやっている。
 ところが、これがなかなか上手く行かないのだ。まだまだ論文執筆に慣れていないのだろう。論の運び方がどうもしっくり来ない。今回はアウトライン・プロセッサをしっかり使って、論の運び方をチェックしながら書き進めている。だからこそ、論の運び方がしっくりしていないのに気付くのだ。どうして良いのか分からないので、紙を取り出して手書きで論の流れを整理する。そうしてやっと自分の論の運び方のおかしなところを理解することができ、ちゃんとしたものに整理することができた。ここまでで午前中の大半を使った。やれやれ、時間がかかる。
 やはりアナログによる思考も大事なのだなと気付く。デジタルで一覧するからこそおかしな点に気付いたのだが、それを修正するのにはやはり手を動かしてみた方が効率がよい。授業も同じことなのではないかな。実際に自分でやってみて、手を動かしてこそ文章の理解が進むのではないか。「読むために書く」という理解方法である。これを意識した授業を展開すべきではないかなぁ。
 午後は二つほどの文書を作成する。これに午後の大半は使ってしまい、要旨集の原稿執筆は残り1時間くらいをかけた。論の流れはだいたい完成したので、次はエディタを使って文章を書いていく。1時間でようやく最初の章がほぼ書けた。
 さあ、残り時間は1日である。他の文章の執筆や図の引用、データ処理結果などちゃんとできるかな。明日は徹夜を覚悟しなければね。