iPhone4S到来!

 今日の授業は10組と2組の2コマ。どちらも古典である。「桐壺」をどんどん訳し進める。光源氏が生まれるあたりから人物が多く出てきて、人間関係が複雑になってくる。そこで、授業の最初に簡単な人物関係図を黒板に書いた。そして、桐壺帝が二人の妻を持ち、その二人ともに男の子が生まれた際の「男」の気持ちと二人の「女」の気持ちを想像してみよう、と呼びかけた。この文章を読む際には、そうした想像力が必要である。10組はそのようにして口語訳を進めていったのだが、どうもぎくしゃくしていけない。生徒はきれいな訳を答えるのだけれど、すべて人物関係が抜けている。それを補って説明するのだが、その説明がどうもぎくしゃくする。これは文を順番に訳していき、敬語は出てきたその都度に説明しているせいだと気づいた。そこで、次の2組ではまず敬語を確認して人物関係を整理し、その後で訳すというように説明を切り替えた。さて、これで少しは分かりやすくなったかな?
 放課後には恒例の1年生かるた大会が行われた。今年は担当者が頑張って、選抜メンバー以外の試合をアリーナで一堂に会して行おう、ということになり、先週にそれが行われた。なかなかの壮観であった。今日は例年並みの方法による選抜チーム同士の戦いである。上記の取り組みの成果のためか、決勝戦あたりのチームになると、上の句の最初の文字が読まれただけで生徒は札をとっていた。たいしたものである。様々な困難はあったが、新たな取り組みに挑んだ1学年担当の同僚たちに拍手を送りたい。
 そして、ついにiPhone4Sが到来した。私はずっとiPhone3Gを使い続けてきた。速度が遅く、肝心な場面で役に立たなかったりして困っていたが、しかし私はこの3Gを愛していた。そして、iPhone5が出たら機種変更しようと思っていた。4Sが出た時、正直言ってがっかりした。iPhone4と外見は同じだったからだ。
 しかし、長男が自分の貯金を切り崩してPSPを買いたいと言い出した。私は子どもがゲーム機を個人で所持することに反対である。特に我が家の子どもたちの場合、ゲームに対しては免疫が弱いので、一度手にしたらなかなか離れなくなる。それならば、ちょうどSOFTBANKのキャンペーン中だし、iPhone3Gを長男に渡して、私はiPhone4Sを使おう、と考えたのだ。(iPhone5が出たら、またキャンペーンをやってくれるかもしれないしね。)
 だが、それにはもう1つの理由がある。4Sが世に出た時、知人が「これは『iPhone for Steve』だ」と教えてくれたのだ。そう、4Sは、その発表の翌日に亡くなったSteve Jobsが世に出した最後のiPhoneである。そのことの記念となる名を冠した機種を、持っていても悪くないな、と思ったわけである。
 今度のiPhoneはホワイトにした。そして、ついに今日、SOFTBANKから連絡が来て、4Sを入手した。いやはや、速い速い! まるで別の機械かと思うほどだ。私が使っているスケジュールアプリはものすごく遅かったのだが、それが飛ぶように速く動作する。これはすごい進歩である。
 思えば、3Gを使い続けて2年9ヶ月になる。それだけ時間が経てば、コンピュータの世界では赤ん坊が大人になるくらいの進歩を遂げるだろうね。これからどんなパフォーマンスを見せてくれるか、新しいiPhoneが楽しみである。(もちろん、iPhone3Gは長男に大切に使ってもらいます。「iPod Touch」として。)