課題考査1日目

 今日の午前中は課題考査である。2年生は理・社も考査を行うため、2日間にわたって行われる。今日は国・数・英の3教科であった。
 国語はどんな出来だったのかな。今回は冬季課題として課した問題集の範囲からしっかり出題したので、ちゃんと勉強してくれば簡単なのだけれどね。ただ、科目数が多いからなぁ。生徒はどれだけ準備できたか、心配である。

源氏物語「桐壺」の授業

 午後からは授業である。7組と10組での授業。「桐壺」をどんどん訳し進め、内容を確認させている。7組は冒頭部分からようやく桐壺帝が出て来るあたりまで訳した。10組は光源氏が生まれる直前まで進んだ。このあたりはずっと桐壺の更衣の置かれた厳しい状況について理解を深めて欲しいと願い、説明したり考えさせたりしている。
 でも、源氏物語はやっぱりすごいなぁ。紫式部の人間観察の鋭さに舌を巻く。でも、考えてみれば11世紀でこれだけの人間観察ができるなんてすごい、という物言い自体が不遜である。この言い方には、11世紀の人間は遅れていて21世紀の人間の方が進んでいるという前提が既に含まれている。それは違うでしょ。科学技術に関してだけは21世紀の方が進歩しているかもしれないが、人間観察の鋭さや人間の感情は11世紀だろうが21世紀だろうが同じであろう。源氏物語の素晴らしさや紫式部の優秀さについては、時代のせいにしないで作品や個人そのものへの評価としなければならないだろう。ちょっと反省した。
 それにしても下記の本は相変わらず素晴らしい。

私が源氏物語を書いたわけ  紫式部ひとり語り

私が源氏物語を書いたわけ 紫式部ひとり語り

 山本淳子という人は本当にすごいと思う。文学研究と歴史研究を融合し、文学作品と歴史書を縦横に駆使して紫式部の内面に迫るとともに、それを一般大衆にも興味を抱かせるような物語の形に変換して提示できるのだ。すごい才能だと思う。この本も、期待を裏切らず素晴らしい内容だ。紫式部という人の人生をリアルに追体験しているような気がする。

無事、論文を提出した

 この年末年始にかけてずっと取り組んできた論文をようやく脱稿し、今日、提出することができた。18ページの小さな論文だが、私としては新たなことに挑戦し得た論文である。そして、分散分析という新しいスキルも身につけることができたしね。
 本当はこの論文は昨年の夏休みに書くべきものだった。それが、論文を書けない病にかかってしまい、一字たりとも打ち込むことができなかった。それを何とか克服し、ようやく形にすることができた。そんな意味でも「かわいい」論文である。よかったら見てやってください。