第10回臨床教科教育学セミナー in 信州大学

 今日は臨床教科教育学会の学会である上記セミナーが開催された。私はこの学会で研究発表をするので、昨日より長野市に入っていた。長野駅近くのホテルに泊まり、午前8時30分頃に川中島バスに乗って信州大学教育学部に向かう。バス停を降りて、さて、教育学部はどこだ? とiPhoneを取り出してマップを表示させたのだが、何しろ私のiPhoneはG3。いやはや、表示が遅いの何の。しかも文字の打ち間違いをしたので取り消しをすると、これまた何分も待たされる。結局バス停を降りてその場所で5分以上突っ立っていた。人に聞けばいいのだろうけれど、何しろその道は善光寺に通じる道である。通行人が土地の人だという確率は低いのではないだろうか。ということで、私はソフトバンクのキャンペーンを使って、G3を4Sに機種変更する決意を固めたのであった。本当は5が出るまで待つつもりだったのだけれどね。
 さて、学会である。午前中に3つの研究発表を聞いた。どれも国語関係の発表である。話すことや書くことなど、なかなか面白い研究だった。ただ、どれも授業中の生徒の発話プロトコルを元に分析していた。まあ、当然なのだけれどね。
 次に10周年記念講演が行われた。ここで、本来講演する予定の先生が都合がつかなくなったらしく、急遽、会長である上越教育大学の西川純先生が「教科指導の今後」という演題で講演をされた。相変わらずエネルギッシュに、巧みな話術で、しかしそれがみんな考え抜かれたものであることを知り、一層興味深かった。今までに西川先生が話されていたことの繰り返しの部分もあったが、先生の研究の来歴を知ることもでき、また、現在のお考えの方向も話されて、非常に興味深かった。
 昼食は朝に降りたバス停の向かい側のそば屋さんで十割そばを食べた。私はホテルで準備をしようと思ってコンピュータを持参したので、ちょっと大きな荷物が2つもある。それをえっちらおっちら持っていって、そばを食べた。なかなかおいしかった。そうでなきゃ、この苦労は報われないでしょう。
 午後はまず4つの発表である。私は3番目だ。「読みの交流の有無が読みの方略の習得状況に及ぼす影響」と題して研究発表を行った。内容を詳しく知りたい方は、この研究を論文にまとめた『現代社会文化研究第53号』をご覧下さい。要は、読みの交流を行ったクラスは、読みの交流を行わないクラスよりもより有効に読みの方略が習得できた、ということである。発表は練習不足のため、やや舌がもつれた発表になってしまった。しっかり練習しなければ。会場からは西川純先生がおられて、先生から3点の質問と意見をいただいた。大変ありがたいことだ。やはり学会発表はこの質問が大いに勉強になるね。時間を終えてからも、イマキヨさんをはじめ、2人の現職院生から質問を受けたり名刺をいただいたりした。これまたありがたい。財産になります。
 その後は、4つの発表を聞く。大学院生の研究が主である。皆さん頑張っている。
 懇親会もあったのだが、私は夜の用事のためにそそくさと新潟へ帰った。

大学院の授業に参加した

 夜の用事とは、大学院の授業がこの日に設定されていて、私は学会出席のため出られなかったので、私の分だけ夜にやって下さることになったのだ。そこで、新潟に19:21に到着した後、家に帰り、その後で新潟大学に向かう。研究指導の一環の授業である。私の研究のテーマを確認し、進捗状況を確認し、方向性についてご意見をいただく。研究テーマについてお褒めの言葉をいただいたのだが、同時に大きな宿題も課せられた。さて、これに応えることができるかどうか。何とか頑張ってみたい。