「点検読書」を考えているが……

 現代文は考査の後の授業で、まずは『こころ』のやり残した部分を扱いたい。その後、1時間でいいから「点検読書」をやらせたいのだ。
 点検読書は、私自身がその必要性を身をもって味わっている者である。本を手にとって、その本の概要をつかむ読書である。非常にアグレッシブな読書法である。何しろ、その本は読むに値するか、それとも捨て置くべきか、を判断する読書なのだから。そしてそれは今後大学でレポートや論文を書いていく際に絶対必要となる読書法である。生徒にはぜひ、1時間でもいいから、体験して欲しいものである。
 だが、その指導法がなかなか難しい。既に行われた他校の先生にお聞きしたところ、同じ新書が3セットくらい必要だそうだ。その新書について引き出した概要を3人くらいで回し読みするためだそうである。うーん、これは困った。
 でも、3人が同時にその本を読む必要もないんじゃないかな。例えば3人に4冊くらいの本を与え、それらについて回し読みしながら概要をつかませる、というやり方はどうかな。そうすれば、とにかく生徒の人数分+αの冊数の新書があればよい。
 点検読書について、他の指導例はあるだろうか。インターネットでちょっと調べてみよう。