『こころ』読解の授業

 今日も授業変更により4コマの授業であった。しかも午前は3コマ連続。でも、気持ちが張っているせいか、予想よりは疲れなかった。よかったよかった。
 9組と8組での授業であった。9組は昨日の3組と同じ範囲を扱った。私がKに向かって「精神的に向上心のない者はばかだ。」と言い放つ箇所である。このクラスでも、初めに2つの節を音読し、生徒には傍線・波線を引かせたのだが、結局1つの節のみの読解で終わっている。他の2クラスで音読する時には節1つ分で良さそうだ。
 8組は昨日の9組が扱った箇所を扱う。ちょうど各クラスが1コマずつ並んで遅れているような感じだ。まあ、これで3組と9組は同じ進度になったけれどね。
 だが、当然だけれどそれぞれのクラスで反応は細かく違う。9組はさすがにこちらが質問すると、解答を深く考えて返してくる。その点、8組はやや読みが浅い。この差は何に由来するのだろうね。単に理数科と普通科という違いではあるまい。二つの科は確かに平均的には違いがあるけれど、小説の読みの能力という点ではそんなに違いはないはずだ。とすれば、深く考えるかどうかの習慣づけの違いによるのかもしれない。深く考えた答えを出す級友が多くいるクラスと、今ひとつ考えの深まらない答えを出す級友が多くいるクラスとの違い、と言えばいいのかな。
 環境による到達度の差異を思わせられる。