「第2回にいがたファシリテーション授業研究会」

 第2回の研究会が行われた。会場は青陵大学。参加者は前回のメンバーにもともとのメンバーがさらに加わり、13名くらいの大人数になった。
 今回は事例発表を行った。上教大院生である中学技術科の現役教員が、附属中学校での研究授業に対する院生同士の授業分析においてファシリテーションを活用し、ファシリテーショングラフィックを用いて話し合いを行った事例を発表した。メンバーの組み替え方などに参考になるものがあったし、その後のメンバー同士の意見交換がとても面白かった。「ワールドカフェ」はプロセスであり、紙に描くことが目的ではなく、知識や意識の共有がなされることが目的なのだから、発言内容を必ずしも紙に描かなくても良い、という意見は面白かった。また、模造紙にマジックで書くということに子どもは抵抗感を持つだろう、という意見もなるほどと思った。その場合、ホワイトボードに書かせると、消せるという安心感が子どものハードルを低くする、という。
 次は私が、今行っている『こころ』のグループによる読み取りをファシリテーショングラフィックを活用して行わせる授業を報告した。これまた意見を沢山出していただき、大変参考になった。話し合いのテーマを答えの定まっている問いにするのではなく、教員も答えの分からない、よって本文からの根拠を探しに行かなければならない問いの方がよいのではないか、という意見は貴重である。また、どんなグラフィックになると話し合いが深まっていると言えるのかという私の疑問に対して、上のことから、ここに出された意見の相違点をチェックするために矢印や線などで検討しているような図が、生徒の互いの意見を踏まえながら違いを明らかにして、相違を決める根拠を本文に探しに行くのが見えて取れるものがよいのだろう、ということだった。なるほどね。
 おおむね好意的に私の発表をとらえていただいた。それはともかく、やはり発表することはよいね。意見をいただけるのは非常によい。自分自身の参考になるところが多い。