理数科メディカルコース講演会

 昨日の理系進路講演会に続き、今日は理数科メディカルコースの講演会が行われた。これは理数科にとっては授業の一つであるからいいのだけれど、昨日も今日も続けて講演を聴けるなど、贅沢なことだと思う。昨日は薬学の大学の先生、今日は大学病院の循環器系の内科医の講演だった。
 いやぁ、これも非常によかった。本校のOBであるせいもあるが、話がざっくばらんで分かりやすく、示される資料も実際の症例を基にしたもので、大変に興味深かった。カテーテルによる遠隔操作の手術の様子を動画やDVDなどを通して分かりやすく示してくださった。実は私は血を見せられるとかなり気分が悪くなる質なのだが、今日はそれ以上に興味深さが先立って、手術の現場を見せられてもOKだった。それほど内容が興味深かったのだ。
 先日の外務省の官僚といい、今日の現職の内科医の方といい、現場で仕事をして、その仕事に誇りを持っていて、でもそのことを決して鼻にかけず、フランクに話してくださる方は非常に貴重で素晴らしいことだと思う。もちろん礼儀正しさは必要だ。しかし、フランクな態度こそが物事を深く受容できる基盤となる。権威をひけらかすことよりも、相手を迎え入れる姿勢に非常に共感する。