「中納言参りたまひて」の敬語確認

 2組での授業。「二月つごもりごろに」から読み取れる清少納言の性格と『枕草子』の内容について最後にまとめをし、今日から「中納言参りたまひて」を読む。テスト範囲としては、この文章の敬語についてのみ出題することにしている。しかし、せっかく文系なのだから、今回はその敬語を確認させ、次回は内容に入ろうと思っている。
 敬語を確認できるプリントを配り、生徒に時間を与えて自由に取り組ませる。つまり、何をみても良い、誰と話しをしても良い、席を立っても良い、その代わり完成度を高めるように、と指示する。20分間くらいしか時間を与えなかったが、生徒は熱心に取り組んでくれた。
 最初に文章に用いられている敬意の差から、この文章には4人(種類)の人物が登場することを確認する。そして、生徒に取り組ませている間に、この作品の場面をイラスト風に黒板に描く。中納言が中宮定子のいる部屋に来た場面、ということを理解しないと、最初の「中納言参りたまひて」の敬意の相手が分からない。
 それらのあと、指名して確認する。1箇所特殊なものは私が解説したが、あとは生徒は正確に答えてくれた。よしよし。これで敬語は理解してくれたよね?