「山月記」を評価しよう

 8組と3組での授業。「山月記」の最終時間である。2ヶ月半にわたり取り組んできたが、でもかかったコマ数は11コマ。意外に多くないでしょ?
 この授業は私の研究のために、少々変則的に進めている。まずはアンケートを行う。その後で、「山月記の主題に迫るために」のプリントを配り、「山月記」全体を別の観点からとらえ直させるために、10分間ほど生徒各自でプリントに取り組ませた。その後で、これらのクラスではすぐに私が解説をした。実はこのプリントの狙いは「主題」をとらえることではなく、「山月記」という小説を評価・熟考するためなのだが、その活動においても「読みの交流」は有効なのかどうかを確認したいのである。そのため、比較対照として交流を行わせない指導をしてみたわけだ。いや、実のところは残り時間に余裕がなかったからだったりするのですけれどね。(^_^;)
 それでも「読みの交流」を行わせたクラスと、行わせないクラスとではどんな違いが出てくるのかなぁ。楽しみではある。
 その後、「山月記への評価」というプリントを配り、虎となった李徴を批判する立場と弁護する立場に立って意見を書かせ、自分はどちらに立つかを考えさせる。最後に「山月記」が面白かったかどうかを問うた。ところが、このプリントに取り組ませる時間をほとんど取ることができず、これまた宿題となってしまった。「人虎伝との比較」課題も宿題にしているのに、いやはや宿題をたくさん出す羽目になった。諸君、済まん!