『獣の奏者 王獣編』

獣の奏者 II 王獣編

獣の奏者 II 王獣編

 第2巻もあっという間に読み終えてしまう。この巻ではエリンとイアルとの交流が始まり、二人の気持ちが通い始めてくるのがよく分かる。
 また、もちろん王獣との気持ちの交流の温かさもよく分かる。それが、最後にはエリンの意に反することへと流れ込んでいき、決戦へと突き進んでいく。
 大きな流れの中に巻き込まれていくエリンの悲しみと、その中にあっても自らの信じる道を進もうとする彼女に、またひどく感動する。