『1Q84Book3』

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

 ついに読み終わった。最後の数章は一気だった。
 これで「1Q84」の世界は終結した、という感じの終わり方だった。ちょうどこれは『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で、影が出て行った後に街の中に残った世界や、『ダンス・ダンス・ダンス』で、僕がユミヨシさんと迎えた朝の世界に似ているような気がする。相変わらず混迷を深める現実世界の中で、しかしそれを受け入れて生き抜いていこうという決意が語られているように思う。
 なかなか面白かった。私の好きな「ふかえり」があまり活躍しなかったのはちょっと残念だが。