「山月記」:袁傪の地位

 9組での授業。今日は久しぶりの2コマの日である。やはり、これくらいの授業数でないと余裕を持って1日を過ごせない。だいたい私は1日3コマ授業が入っている。これが後期になるとほぼ毎日そうなるだろう。1日3コマというのはかなりきつい。本校は5限までであるので、空き時間が2コマになる。だが、その時間は教材研究か校務ですべて使われ、余裕がない。じっくりものを考えるとか、検討するとかがほとんどできないでいる。これは困ったね。
 さて、9組の授業である。昨日とほぼ同じ内容だ。第1段の半ばあたりから始め、李徴の詩業が上手くいかないあたりの焦り、地方官吏に身をやつした無念と屈辱、そして発狂へと至る経緯と心情を押さえていく。
 さらに第2段に入る。ここは袁傪の人となりが分かる箇所だ。供回りの多勢なのを頼みに夜半に出かけていったことから、彼が相当の地位にあることが分かる。勅命を受けての仕事に携わっていることからも、かれが皇帝に重んじられていることが推察される。つまり、彼は出世した者である。彼は社会的成功者だ。その彼が、虎にまで身を落とした李徴と再会するのがこの場面である。なかなか対照的で印象的だ。その衝撃的な出会いと、李徴が人間の声で話す場面を確認する。ここで今日はおしまい。
 さて、あと何時間で読み終えられるかなぁ。