アメリカ研修の報告会

 今日のLHRでは、アメリカ研修に行った60人の、学年全体への報告会が行われた。だが、ありきたりの代表者が何人か出てきて様子を報告するという形では彼らの経験を具体的に伝えることはできないと生徒たちは考えた。
 そこで、学年全体をアリーナ(体育館)に集め、まずは代表10人がフリートークでアメリカでの経験を語り、その後30のポイントに2名ずつが配置し、そこに他の生徒が車座になって自由に座り、経験を交換するという形で経験を伝えていった。
 なかなかよい方法を考えついたものだ。むろん、担当教師の示唆はあっただろうが、生徒自身が自分たちの経験を他の生徒たちにしっかり伝えたい、という願いがあったようだ。さらに、アメリカで経験した座談会の授業などが念頭にあったという。
 生徒たちはよい経験をしてきたようだ。彼我の違いを明確に経験してきていた。そして、自らのモチベーションにもしていた。結構な費用をかけての研修だったが、16歳の生徒たちが受けてきた経験の価値に十二分に見合うものだったといえよう。
 一つ気になったのは、話していた生徒たちが「アメリカは……」と語っていたことだ。彼らの経験は確かに得難い素晴らしいものだったろうが、だが、その経験一つでアメリカという国のすべてをひとくくりにして欲しくない。アメリカはまだまだ他の多くの面を持っている。それに対する意識を持って欲しいと思う。