高校入試

 今日は高校入試であった。中学3年生が緊張した面持ちで受検をしていた。
 私は3年生の教室で彼らを迎え、試験監督をしていた。何となく不思議な気持ちになった。ほんの5日前まで、この教室では3年生がいて、学んだり笑ったり苦しんだりしていた。その同じ教室が、今日はすべての掲示物が取り払われ、教壇さえも移動されて、見も知らぬ中学3年生が座っている。当たり前の光景なのだけれど、どうしてもこのことに慣れることができない。7年間もこの校舎にいるせいだろうか、人間の入れ替わりにどうしても納得できないところがある。それだけ年を取ったのかな。
 ともあれ、無事に入試は終わった。後は採点、採点。さらに自分のテストの採点、採点。しばらくは採点漬けである。