「イラク戦争」を考えた後は……

 10組での授業。後期に入ってやっと10組の授業である。同じ文章を6回も読むと、さすがに「ぐっ」と来ることはなくなるかと思ったが、やはりシャーロット・アルデブロンさんのスピーチを読み聞かせをしていると、毎回同じ所で涙が出そうになる。3歳の男の子が湾岸戦争で亡くなった父親の墓石に呼びかけて、「父さん、もう出ておいで」という件である。毎回声が震える。相変わらず涙もろくなったなぁ。
 その後で、テストを返す。今回はどのクラスでも、解答例と自分の解答とを見比べて、自分の解答のどこに不備があったのか、何が足りなかったのかを考える時間を設けるようにしている。その間、およそ3分間。それでは足りないかな。その後で解説を始める。少しは生徒が見直しをしてくれるのを望んでのことである。
 解説が終わった後、生徒の質問を受けるが、大勢の生徒がやってきた。一人一人に対応しているうちに、あっという間に時間が終わってしまう。なかなか授業に入れない。