海外交流体験談での先輩たちの変化と自信は……

 5限は学年集会である。昨年、海外交流でアメリカに行ったり、東京研修に参加したり(国内だが…)中国に行ったり、スピーチコンテストに出場したり、AFSの留学生を受け入れたりした生徒たちが2年生になっている。その彼らの体験談を1年生たちに聞かせよう、という企画である。いやぁ、これが素晴らしかった。
 何が素晴らしいといって、登壇して体験談を話してくれた5人のそれぞれが非常に素晴らしいスピーチやプレゼンをしてくれたことである。
 アメリカ研修に参加した生徒は英語の重要さを切実に語ってくれた。東京研修に参加した生徒は立派なプレゼンをスクリーンに映し出して、誠実に堂々と経験を語ってくれた。中国交流に参加した生徒は生き生きとその体験を語るとともに、自らの社会性のなさに恥じ入り、それを変えようとする意欲を語ってくれた。スピーチコンテストに出場した生徒はその経験を通して自らの変化を語り、プレゼンをし、またアメリカへ研修に行ったその楽しさをよく語ってくれた。AFS留学生を受け入れた生徒はユーモアたっぷりにその経験の貴重さを示してくれた。
 本当に驚いたのは、この5人のスピーチやプレゼンの質の高さである。ここ数日間、様々な講演を1年生に聴かせているが、それら大人や大学の先生などが行うプレゼンやスピーチと引けをとらない完成度と内容を持っていたと思う。いやぁ、驚いた。
 そして、彼らの経験の大きさを考えさせられた。16歳という年代に海外に飛び出して異文化の人々と交流することが、いかに大きなものをもたらすか。その力をまざまざと知った。異文化との接触は驚異でもあるだろうが、やはり若い世代の彼らは積極的に海外に飛び出すべきである。