避難訓練があった

 今日は避難訓練があった。朝方はあいにくの雨だったので、今日は屋内への避難となった。今年の避難訓練は、確かに生徒が粛然と動いていたなぁ。にやにやしながら歩いている者がほとんどいなかった。どうしてそんなに従順なんだ?
 今回は消防士の方の講評が大変興味深かった。実際に火事の現場に突入する際の防具一式を実際に見せてくださり、解説してくださったのだ。様々な防火具や頑丈な防具等々を見せてくださったが、それらの目的は「消防士の命を守ること」であるという。これには、当然のことなのだけれど、改めて認識させられた。火事という危険な現場に飛び込んでいく仕事である。そのなかで、何より大切なのは消防士自身の命を守ることだ。火事については、ある意味延焼を防げさえすれば万々歳なのだろう。その中で消防士自身が命を失ったら、本末転倒な話である。消防士の方は、昨今の雑居ビル等の防火設備の不備を指摘しつつ、「自分の命は自分で守ってください」と言っていた。避難経路を確認せよ、ということなのだが、深い意味に裏付けられている言葉なのだなぁ、と思った。
 個人的には、これらの話を聞いている間、人間の認知システムについて自己モニタリングをすることができて、何となく面白かった。