「徒然草」の授業

 8組と10組での授業。8組は小中間後初めてだった。ところが、生徒はテストが返されるものと思いこんでいたらしく、予習をしてこない者が多かった。そもそも彼らは、今日から徒然草に入ることを理解していなかったらしい。おいおい、何のために君たちにシラバス「学志」や「学習進度表」を配ってあるのだい!? 言語道断である。委細構わず、授業を進める。
 とはいえ、今日は予習をさほどしていなくても対応できる内容のものにした。10組で先日行ったように、動詞の活用の小テストを行い、形容詞・形容動詞について学習させ、「徒然草」の序文の形容詞・形容動詞について確認させ、序文を暗唱させた。その後、序文の口語訳を確認し、構成を確認したところで時間切れ。今日は授業の心構えみたいなものを語るのに時間がかかったなぁ。
 10組は「丹波に出雲といふ所あり」に入る。まずは本文から形容詞・形容動詞を探させ、その活用の種類や活用形を答えさせる。なかなか手こずっていたらしい。最初は難しいよね。次第に慣れてくれればOKである。その後は、音読練習をする。久しぶりに「第2回 峰本杯争奪(そんなのどこにある?)『丹波に出雲といふ所あり』早読みコンテスト」を行った。生徒を全員起立させ、「丹波に…」を音読させて、読み終えた者から座って良い、というゲームである。ただし、読んでいる途中で間違えると最初に戻らなければならない。このゲームの必勝法は、ある程度ゆっくり読む、ということである。お馬鹿なゲームだが、これが結構盛り上がるのだ。一番最初に読み終えた者には拍手を全員から送り、最後に読み終えた者にも「Nice Fight!」と言って拍手を全員で送る。その後で口語訳に進む。だが、ここまでいろいろなことをやると、口語訳をする時間はほとんど残っていない。最初の2文を訳しただけだった。