添削指導を受け付けているのだが……

 午後は明日の講習の準備をしつつ、生徒から頼まれている問題の添削を少しずつ始める。しかし、生徒は問題を解いた後、自分で自己採点をすることもなく、どーんと私のところに持ってくる。私も応対している時間がないため、そのまま受け取ってしまう。しかし、これはおかしい。まずは生徒自身が採点をすべきだ。そして、解説を読んで、自分なりにどう考えるべきだったのか確認すべきである。それでも納得がいかない時、あるいはどう読み解けば解説のようになるのか分からない時、初めて教師の元に持ってくるべきである。自分が問題を解いて、それをすぐさま教師のところに持ってきても、我々はその解答に対して何をしたらよいのか理解できない。その生徒は何を求めて我々のところに持ってきたのか理解できない。理解できなければ、アドバイスも添削も何もできはしない。
 ますは、自分で問題を解いてみること。そして自己採点をしてみること。その上で、分からないところを聞きに来るべきである。自分が何が分からないか分からないのならば、教師のところに持ってくるべきではない。そのことをしっかり言うべきだなぁ。そうでないと生徒自身の勉強にならない。これでは教員の採点能力が増すだけだ。